世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はCMやドラマへの出演をはじめ、女優、モデルとして幅広く活躍する佐々木希の愛用しているジャガー・ルクルトの時計に着目した。
Text by Yukaco Numamoto
2023年6月25日掲載記事
佐々木希は『週刊ヤングジャンプ』スカウトで芸能界入り
佐々木希のデビューのきっかけは、出身地である秋田県内のファッションビル(現在の秋田オーパ)でショップ店員として働いていた2005年に、『週刊ヤングジャンプ』のスタッフにスカウトされたことにさかのぼる。
翌年発売された同誌において、日本全国の素人美少女を紹介するコーナー「ギャルコンJAPAN」に登場し、初代グランプリに輝いた。その後、10代後半~20代前半の女性向け雑誌『PINKY』でも、「第2回プリンセスPINKYオーディション」でグランプリを受賞した。若年層を中心に男女問わず支持される佐々木希の圧倒的な美しさはたちまち話題となり、当時、芸能事務所10数社からオファーがあったという。
2017年には共通の友人を介して知り合ったアンジャッシュの渡部建と結婚し、その後も活躍の場を広げていった。女優、歌手、ファッションモデルとしてさまざまなジャンルの仕事をこなす佐々木希は、2022年には日本 ジュエリー ベストドレッサー賞の30代部門に選出され、インタビューではダイヤの入ったリングを自分へのご褒美としてオーダーした経験を語っていた。
佐々木希が愛用するのはジャガー・ルクルト「レベルソ」
そんな佐々木希のインスタグラムの投稿で確認できる愛用時計は、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」である。
メンズ、レディースモデル共にさまざまなモデルが存在するジャガー・ルクルトのレベルソ。その中から佐々木希が選んだのは「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュエット」だと思われる。レベルソは元々ポロ競技の衝撃から時計を守るためにケースを裏返すことができる設計になっている。こちらは反対の面がブラックダイアルのダブルフェイス仕様のものだ。
「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュエット」を佐々木希が購入したのは2017年4月頃だと思われる。それはちょうど私生活においてアンジャッシュの渡部建との結婚が報告された時期である。ハッシュタグから察するに、プレゼントというわけではなく佐々木希自身が自らのモチベーションを上げようと人生の節目の記念に購入した時計であることが分かる。
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュエット」
搭載される自社製手巻きムーブメントはキャリバー854Bであり、約42時間のパワーリザーブを保持するステンレススティールケースに収められたダイアルにはブラックプリントの数字、シルバーグレー、縦のラインのサテン仕上げ、ギヨシェ彫りが施されている。
手巻き(Cal.854B)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(縦40×横24mm)。3気圧防水。169万4000円(税込み)。
モデル仲間でもあり、プライベートでも仲の良い親友である大政絢とも時計談義をしながら選んだのかもしれない。最近の投稿ではあまり見掛けないが、雑誌の撮影時にも私物として度々着用した写真が登場しており、イベント以外では他の時計を着用している写真がほとんどないことから、かなり気に入った1本であると思われる。シンプルでありながら知的でエレガントな雰囲気を持つ「レベルソ」を選び、ずっと大切にしていこうという、物に対しても優しい佐々木希の人柄が感じられる。
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