キックボクサーであり、格闘家である皇治が愛用するパテック フィリップの腕時計をチェック!

世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は2023年6月に引退撤回を宣言し、総合格闘技に挑戦することを表明したばかりの皇治が愛用しているパテック フィリップの「ノーチラス」に着目した。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
2023年7月9日掲載記事


格闘技界への恩返しとしてアマチュア格闘技大会「NARIAGARI」を発足した皇治

皇治

Photograph by Aflo
2023年6月16日に開催された記者会見で撮影された皇治の姿。この会見は皇治がCEOを務める団体NARIAGARIと、総合格闘技団体DEEPとの対抗戦「DEEP vs NARIAGARI」の決定発表会に関するものである。

 キックボクサーであり、格闘家である皇治は4歳から父の影響で日本拳法や空手を習い、魚本流空手の全国大会で1位、日本拳法では全国2位になった実績を持つ。プロに転向したのちは、2016年からK-1を主な戦場とし、2018年12月に開催された武尊戦では壮絶な試合を見せ、多くのファンの心をつかんだ。2020年7月にはRIZINへの参戦を発表し、那須川天心やフロイド・メイウェザー・ジュニアのボディーガードを務めるジジと対戦した。2023年4月には芦澤竜誠と対戦し、判定負けを喫したことから引退を表明した。しかし2023年6月にその引退撤回を宣言し、総合格闘技に挑戦することを発表したばかりだ。

 2023年5月に34歳を迎えた皇治は格闘技界への恩返しとして、アマチュア格闘技大会「NARIAGARI零」を発足させた。これには後続を育てる意味も含まれている。皇治がCEOを務める団体「NARIAGARI」では、実力とエンターテイメント性を両立させた選手の発掘に力を入れる。大会はすでに名のある団体のベルトが持ってこられ、対抗戦として挑戦するスタイルが取られるものであり、今後の盛り上がりが楽しみだ。

 皇治は強さだけでなく、男らしく整ったルックスでも男女問わず高い人気を集めている。時折、挑発的な言動が繰り出されることもあるが、SNSなどでは子どもや動物に対する優しさが垣間見えることもあり、そのギャップにハマる女性ファンも多い。

皇治はパテック フィリップの「ノーチラス」を着用

 そんな皇治が2023年6月16日に開催された記者会見で着用していた腕時計は、パテック フィリップの「Ref.5980 ノーチラス・クロノグラフ」だ。

Ref.5980 ノーチラス・クロノグラフ

パテック フィリップ「Ref.5980 ノーチラス・クロノグラフ」を着用する皇治の腕元のアップ。カジュアルさとエレガンスを両立させた、時計ファンからも羨望の眼差しを受ける一本だ。鍛えられた腕に相応しいゴールドとブラウンダイアルのコントラストが効いている。

2022年12月頃に投稿されたインスタグラム。同じくノーチラスを着用した魔裟斗とアワーグラスに来店した際に撮影された一枚だ。

 2022年12月頃に投稿されたインスタグラムでは、K-1での先輩にあたる魔裟斗とプライベートで銀座のアワーグラスに訪れた時の様子がアップされていた。笑顔で撮影に応じている姿から、皇治自身も時計好きであることが分かる。多くの時計愛好家は時計店の訪問により気持ちが高揚した経験があるのではないだろうか。皇治自身のコメントからもこの時間が楽しかったことが感じられる。コメントで「届くのが楽しみ」と書いてあることからも何かの時計のデリバリーを待っていることが分かる。

「多くの女性からモテる」と自認している皇治。車や単車、時計などの機械モノに夢中になっている少年のような笑顔は、あらゆる女性から見ても魅力的に映ることだろう。格闘技の世界に限ったことではないが、努力を重ねてきた人が人生のマイルストーンとして手に入れた時計を着けている姿は誰から見てもカッコいいオーラがにじみ出るものだ。

2022年12月24日に開催されたNARIAGARIの選考会で撮影されたワンシーンにもノーチラスが寄り添っている。

 皇治が「Ref.5980 ノーチラス・クロノグラフ」を購入したのは2022年の夏頃だと思われる。それ以降に大事なシーンで着用している率が高くなっている。

 船の舷窓からインスピレーションを得たケースのデザインが特徴的なノーチラスは、同じく皇治が愛用する別の腕時計であるオーデマ ピゲのロイヤル オークと同じジェラルド・ジェンタのデザインによるものである。皇治がラグスポのジャンルに振り分けられる時計が好みだということも察することができるが、タフさだけでなくエレガンスを兼ね備えた時計を選んでいることも分かる。

 本作はローズゴールド製ケースを採用し、ストラップにはハンドステッチが施されたマットなダークブラウンカラーのアリゲーターを組み合わせ、折り畳み式バックルが備えられている。スポーツウォッチの要素は控えめでありながら、12気圧の防水性能がある。ジェラルド・ジェンタデザインに共通する機能美により、時計に過度な厚みのない点が装着感の良さを実現していることを、皇治自身もノーチラスやロイヤル オークを着用する際に感じ取っているかもしれない。

 新たなデリバリーを楽しみに待っている皇治の手元に続いてやってくる時計は何なのか、数年かかるかもしれないが、私たちも楽しみに待ちたいと思う。

Ref.5980 ノーチラス・クロノグラフ

Photograph by Masanori Yoshie
パテック フィリップ「Ref.5980 ノーチラス・クロノグラフ」
自動巻き(Cal.CH 28-520 C)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KRG(径40.5mm、厚さ12.2mm)。120m防水。


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