クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウが「アリアドネ」にステンレススティール製の新作を追加
天文時計を得意とするユニークなウォッチメゾンであるクリスティアン・ヴァン・デル・クラーウから、アリアドネのステンレススティール製バージョン3種が発表された。本作の特徴は、エングレーバーとして高名なヨッヘン・ベンツィンガーが、手作業でギョーシェ装飾やエングレービングを施した動巻きローターにある。
自動巻き(Cal.CVDK7758)。25石。パワーリザーブ約48時間。SS(直径40mm)。173万8000円(税込)。
創業者のクリスティアン・ヴァン・デル・クラーウが生まれ育ったのは、オランダ史上もっとも偉大な科学者で、土星の環を発見するなど天文学でも多大な貢献を果たしたホイヘンスゆかりの地、ライデンであった。ヴァン・デル・クラーウはホイヘンスの偉業を通じて天文学に興味を持つようになり、それが後の時計製作のインスピレーションとなって、1999年発表の世界最小の機械式プラネタリウムを備える「CVDKプラネタリウム」などの製作に繋がっている。
ヴァン・デル・クラーウの引退後、2009年に事業を継承したダニエル・レインテスとマリア・レインテスは、ヴァン・デル・クラーウの天文時計の世界観を引き継ぎ、ブランド名をクリスティアン・ヴァン・デル・クラーウ アストロノミカル・ウォッチに変更して現在に至る。21年には「CVDKプラネタリウム アイゼ・アイジンガー」でジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)の「カレンダーと天文時計部門賞」を受賞している。
アリアドネは、クロノグラフ、デイデイトと月表示、ムーンフェイズ、24時間表示を備えるCal.CVDK7758を搭載するモデルである。SS製ケースを採用した本作の特徴は、トランスパレントバックから鑑賞可能な自動巻きローターに、ヨッヘン・ベンツィンガーによる「爪」のモチーフのエングレービングと、ギョーシェ装飾が施されている点である。ヨッヘン・ベンツィンガーは伝統的なギョーシェ装飾やエングレービング、スケルトン加工にて高い評価を受けており、その技術力が本作に見どころを加えている。ダイアルのバリエーションとして、シルバー、ネイビーブルー、アントラサイトの三種が用意される。
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