35mm径のエレガントなケースを持つ、ブレゲ「クラシック トゥールビヨン」Ref.3358に、ダイヤモンドをセッティングした新作モデルが追加された。全部で2カラットオーバーのダイヤモンドが散りばめられている圧倒的な存在感と、トゥールビヨン機構の配置と装飾にも着目したい。
ブレゲ新作「クラシック トゥールビヨン」Ref.3358
ブレゲの「クラシック トゥールビヨン」Ref.3358に、2種の新作モデルが追加された。星が輝く夜空のような18Kホワイトゴールド製ケースのモデルと、スノーセッティングされたダイヤモンドが特徴的な18Kローズゴールド製ケースのラインナップだ。
オーラを醸し出す、深いブルーと星空のダイアルを持つ18Kホワイトゴールド製モデル
本作でまず最初に視線を奪うのは、流れ星を模したブリッジの装飾だ。45個のスノーセッティングのダイヤモンドで構成され、中央にはブルースピネルがキャリッジの軸の役割を果たし、ブルーのマザーオブパールとリンクする。
手巻き(Cal.187D)。1万8000振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWGケース(直径35mm、厚さ9.3mm)。3気圧防水。2068万円(税込み)。
深みのあるブルーのダイアルにはダイヤモンドが星型の枠の中に6個セッティングされており、ホワイトゴールド製のスターモチーフと共に輝きを放つ。
ダイアル内ではサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げでコントラストが付けられていることにより、奥行きを感じさせるデザインとなっている。12時位置のオフセンターに配置されたチャプターリング内にはエレガントなブレゲ針と歴史を誇る筆記体ロゴがブレゲらしさを上品にアピールし、4時位置にはシリアルナンバーが小さな表記で世界観を損なわないままスペシャルピースであることを証明している。
18Kローズゴールド製ケースのモデルはスノーセッテイングが見どころのひとつ
もうひとつ、18Kローズゴールド製ケースのモデルも新作として登場している。見るべきは、チャプターリング内にスノーセッティングされたダイヤモンドだ。
スノーセッティングとは異なる大きさのダイヤモンドを並べるセッティング技法であるが、ブレゲはクラシック以外でも「クイーン・オブ・ネイプルズ8938」などでスノーセッティングの高い技術力を発揮している。
手巻。Cal.187D。18,000振動/時。パワーリザーブ約50時間。ローズゴールドケース(35mm、厚さ9.3mm)。3気圧防水。2068万円(税込み)。
チャプターリング内にはスノーセッティングが施され、ダイアル部分とのわずかなコントラストをダイヤモンドの並び方で感じることができる。このスノーセッティングは一見無造作に置かれているようで、緻密な計算がされた高度な技術を要するセッティング技法である。大きく楕円形に開いたトゥールビヨンの小窓にかかるブリッジには14個のダイヤモンドが配されている。
本作には、281個のダイヤモンドがセッティングされている。そのため光を受けて煌めく様は、手元で確かな存在感を発揮してくれるだろう
搭載するムーブメントは、ホワイトゴールド製モデルに同じく手巻きCal.187Dだ。トゥールビヨンの意匠も目をひくが、地板やブリッジも仕上げ、装飾が施されており、高級機らしい仕事を感じさせる。
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