ジラール・ペルゴから、アストンマーティンとのコラボレーション第5弾が発表された。新作は「ブリッジ」シリーズより、「ネオ ブリッジ アストンマーティン エディション」。2023年12月より、世界限定250本で販売が予定されている。
ジラール・ペルゴ新作「ネオ ブリッジ アストンマーティン エディション」
ジラール・ペルゴの「ブリッジ」シリーズから、2023年11月16日、最新作となる「ネオ ブリッジ アストンマーティン エディション」が発表された。本作は、21年から続くイギリスの高級スポーツメーカー、アストンマーティンとのパートナーシップに当たり、共同制作された第5作目のタイムピースである。世界限定250本と生産数は多くないが、ジラール・ペルゴとアストンマーティン両社からのデザイナーを含む共同製作チームによって仕上げられた本作は両社の特性を感じられる1本となっており、時計好きやスポーツカー好きは一度手にしてみたい最新作であろう。
自動巻き(Cal.GP08400-2164)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。Tiケース(直径45mm、厚さ12.18mm)。30m防水。世界限定250本。496万1000円(税込み)。
アストンマーティンの次世代スポーツカーにインスパイアされた1本
本作は、アストンマーティンが次世代スポーツカーであり、世界初のスーパーツアラーとして打ち出すDB12からインスパイアされている。その特徴は、ブラックDLC加工された、チタン製ケース。直径44mmと大型ながら厚さは12.18mmに抑えられており、また、DB12の、長距離の走行に適した曲線的なシルエットを備えたプロポーションとなっている。
ジラール・ペルゴが展開するブリッジコレクションらしく、ムーブメントのパーツがデザインコードとなっているのも、大きな特徴だ。ブリッジは1867年にコンスタン・ジラールがスケッチした懐中時計に範を取るコレクションである。この懐中時計はムーブメントのブリッジ三つが並行に並べられていた。本作では、文字盤の最も目立つ位置に配されたブリッジがアストンマーティンと関連性の高いグリーンに彩られており、さらにこのグリーンが、光の当たり具合によって彩りを変えるのだ。ちなみに、蓄光塗料も暗所でグリーンに発光する。
自動車業界では軽量化のために材料を削るが、これにインスパイアされて大胆に肉抜きされたブリッジからはムーブメントの各パーツがのぞく。ユニークなのが、主ゼンマイを収める香箱にはジラール・ペルゴの、マイクロローターにはアストンマーティンのブランド名がそれぞれ配されているところだ。両社のパートナーシップを示すディテールではないだろうか。
搭載するムーブメントは自動巻きCal.GP08400-2164である。通常は裏蓋側から見える香箱やマイクロローター、テンプが文字盤側から見え、反対に裏蓋側からはコート・ド・ジュネーブ装飾が施されたブリッジが、サファイアクリスタルガラスにあしらわれたアストンマーティンのロゴを浮かび上がらせるような印象を醸し出している。
販売価格は税込み496万1000円。2023年12月から、世界限定250本が販売予定だ。
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