2004年に発表されたディオール唯一のメンズウォッチ「シフル ルージュ」が、20周年を迎えた。この節目の年を祝し、新たに生まれ変わった「シフル ルージュ」3モデルが発表された。アシメトリーなケースはそのままに、ムッシュ ディオールが大切にしていた数字の8がデイト窓で赤く表示される様は、まるで月に1度だけ姿を現すラッキーチャームのようだ。
ディオールの新しい「シフル ルージュ」
自動巻き(cal.CD.002/SW300ベース)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ブラックDLCコーティングSSケース(直径38mm)。100m防水。112万円(税込み)。
自動巻き(cal.CD.002/SW300ベース)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ブラックDLCコーティングSSケース(直径38mm)。18KPG製バンパー。ベゼルにブラックダイヤモンド。100m防水。数量限定。230万円(税込み)。
ムーブメントはゼニス“エル・プリメロ”のローターをディオール用に改造した。
自動巻き(cal.CD.001)。31石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約48時間。ブラックDLCコーティングSSケース(直径41mm)。100m防水。190万円(税込み)。
カナージュ文様
モダンなエッジを効かせて再解釈された『シフル ルージュ』は、ディオールの象徴である「カナージュ」型のエングレーブが文字盤とローターに施されている。インターチェンジャブルなストラップは「マクロ カナージュ」デザイン、または「マイクロ カナージュ」デザインが施されたラバーストラップと、プレシャスレザーストラップを簡単に付け替え可能だ。
18KPGのバンパー
ウルトラマットブラックケース、その上にブラックダイヤモンドを散りばめた漆黒のケースは、他ブランドとは異なる表情をみせる。ディオールでバンパーと呼んでいるリューズ側のケースの一部だけを18KPGに変更したコンビネーションモデルも目新しいチャレンジである。同コレクションは、38mm と41mm の2 サイズで登場する。
シフル ルージュの注目すべきディテール
20 年前のデビュー時から変わらず、アシメトリーなケースが特徴のシフルルージュだが、新作はブラックDLC加工を施され、マットな質感を湛えている。対して、リューズ側のバンパーと呼ばれるケース部分だけはシャイニーでソリッドな研磨加工を施され、滑らかな質感が高級感を醸し出している。クロノグラフのプッシャーに角形と丸形を採用した現行品は他社にはないディテールであろう。ローレット加工のリューズの機械的な質感も好感度が高い。
残念ながらディオールのウォッチはブティックのみの取り扱いでホールセールが無いため、手に取るには全国有名百貨店のディオールのメンズブティックに勇気を出して入って見るほかない。
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