隕石のプレートを組み込んだジラール・ペルゴの新作「フリー ブリッジ メテオライト」が発表

2024.03.09

ジラール・ペルゴは、隕石(メテオライト)のプレートを2枚組み込んだ新作「フリー ブリッジ メテオライト」を発表した。時計の構成部品であるブリッジやテンプ、香箱をダイアル側から鑑賞可能としたことを特徴とするフリー ブリッジの特徴を生かし、ブリッジに隕石のプレートを配して自然が生み出した線形模様を取り込んでいる。

ジラール・ペルゴ フリー ブリッジ メテオライト

ジラール・ペルゴ「フリー ブリッジ メテオライト」
自動巻き(GP01800-2085)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径44mm、厚さ12.2mm)。30m防水。361万9000円(税込み)。2024年3月1日発売。

 ジラール・ペルゴは、隕石(メテオライト)のプレートを2枚組みこんだ新作「フリー ブリッジ メテオライト」を発表した。1860年代から受け継がれるシンメトリーさとブリッジを意匠として取り込んだデザインを備えつつ、隕石の持つ自然が生み出した模様がダイアルに取り入れられている。

 フリー ブリッジの特徴は、ムーブメントの表裏を反転させることでダイアル側にブリッジを組み込み、ダイアル側から6時位置にテンプ、12時位置に香箱を鑑賞可能な点である。また、円形部品を6から12時方向の軸上に配置することでシンメトリーなデザインにまとめられている。現代では多くの採用例が見られる“ブリッジをデザインに取り込む”試みは、60年代のジラール・ペルゴがパイオニアのひとつとされており、フリー ブリッジはその歴史を受け継いだものだ。

ジラール・ペルゴ フリー ブリッジ メテオライト

 フリー ブリッジの魅力は、その立体感にもある。3から9時方向に伸びるアーチから時分針が伸び、そこから1段低い階層に立体的なブリッジが取り付けられ、往復運動するテンプが鑑賞できる。12時位置の香箱はスケルトン化され、その奥に収められた主ゼンマイの様子をのぞくことができる。サスペンデッドインデックスと名付けられたインデックスは、フランジに取り付けられたことで浮いているように見え、立体感を際立たせている。

 今般発表された新作は、ダイアル中央のアーチを支えるブリッジに、2枚の隕石のプレートを施している点が特徴となる。この隕石はナミビアで発見されたギベオン隕石であり、その組成は主に鉄とニッケル、わずかにコバルトとリンを含んだ合金となる。本作の隕石プレートに見られる模様は、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる自然に生じた線形模様であり、それぞれの破片に独特の個性を与えている。


Contact info: ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791


ジラール・ペルゴ「ロレアート 42mm ピンクゴールド&オニキス」こそ真のラグジュアリーウォッチだ! 上品で繊細な色気を放つ贅沢な1本

https://www.webchronos.net/features/99206/
玄人がジラール・ペルゴを選ぶ理由。歴史に裏付けられた魅力とは

https://www.webchronos.net/features/72593/
ロレアート発、ジラール・ペルゴの人気旋風。今後、市場でのポジションが変わる? 時計専門店BEST ISHIDAが分析

https://www.webchronos.net/features/101864/