ジラール・ペルゴ「ロレアート」がチタンケースでデビュー! 新作「ロレアート クロノグラフ Ti49」

2024.03.27

ジラール・ペルゴは、1975年に登場したアイコンウォッチ「ロレアート」の新作を発表した。「ロレアート クロノグラフ Ti49』」だ。本作は、オリジナルの複雑な形状のケースに、優れた素材として評価の高いグレード5チタンを組み合わせたモデルである。ロレアートにチタン合金が用いられるのは今回が初。チタンは、軽量で耐食性に優れており、さらに低アレルギー性が特長の素材として知られている。

ジラール・ペルゴ新作「ロレアート クロノグラフ Ti49」

ロレアート クロノグラフ Ti49

ジラール・ペルゴ「ロレアート クロノグラフ Ti49」Ref.81020-21-3263-1CM
自動巻き(Cal.GP03300-0141)。63石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。iケース(直径42mm、厚さ12mm)。100m防水。272万8000円(税込み)。

 ジラール・ペルゴの新作「ロレアート クロノグラフ Ti49」。本作は、「ロレアート クロノグラフ」を42mmケースに収め、かつ、1975年の初代モデルで初めて採用されたアイコニックなデザイン言語を踏襲している。トノー型ケースの上に台座が乗り、さらにその上に八角形のベゼルが乗っている。多面的で角が多いため、ケースの複雑な輪郭に光が自在にまとわりつくように反射して光と影を生み出す。ロレアートのベゼル、ケース、ブレスレットの製造は歴史的にも明らかに複雑だったが、最新世代のクロノグラフに初めてグレード5チタンを使用したことから、さらに複雑度が高まった。同格ブランドのチタン製クロノグラフと比較して良心的な価格設定も評価されるべき点だろう。

熱烈なファンを引き付けるクル・ド・パリ模様

ロレアート クロノグラフ Ti49

 ジラール・ペルゴは、モノクロームの配色でチタンのグレーカラーにアクセントをつけようと試みている。熱烈な時計ファンを引き付けるクル・ド・パリ模様がグレー文字盤を引き立て、さらにグレーのPVD加工を施したバトン型の時針と分針は、同じくバトン型のインデックスと組み合わさり、ほかの時計にはない個性を際立たせている。針とインデックスにはいずれもホワイトの蓄光塗料が塗布され、暗がりでも白い輝きを放つのだ。

見えないが妥協ないムーブメントの仕上げ

ロレアート クロノグラフ Ti49

 ロレアート クロノグラフ Ti49の軽量なケースには、自社製ムーブメントCal.GP03300が収められている。419個のパーツで構成されるこの自動巻きムーブメントには美しい仕上げが施されており、円形とストレートグレインの「コート・ド・ジュネーブ」、ペルラージュ、サテン仕上げ、面取り、鏡面仕上げ、渦巻き模様、エングレービング、サンレイ仕上げ、ブルーのスティール製ネジといったさまざまな装飾も施されている。すべての仕上げは、優れた技術を持つ自社の熟練職人や時計職人のチームが担当している。

  • ロレアート クロノグラフ Ti49

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グレード5 チタンの特性

 グレード5 チタンは、チタン約90%、アルミニウム約6%、バナジウム約4%、そしてごく微量の鉄と酸素で構成される。軽量で強靭、耐食性に優れ、非磁性で低アレルギー性。このすべての特長が時計製造に適している。グレード5 のチタンは、ジラール・ペルゴが最新モデル「ロレアート クロノグラフ Ti49」で引き出した“研磨することで輝きを増す”という特長も有している。

 安価なタイプのチタンとグレード5 チタンを同列に扱うことはできず、後者は加工が非常に困難であると同時に費用もかかる。チタン製のケースとブレスレットは温かみがあると同時に、非常にクールな魅力があるため、金やプラチナといった貴金属と同じように扱うウォッチブランドが増えている理由がここにある。


Contact info: ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791


受け継がれるジラール・ペルゴのフィロソフィーと進化する意匠「ロレアート」

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