ルイ・エラールは「エクセレンス」コレクションの新作として、「エクセレンス リミテッドエディション レギュレーター グラン・フー エナメル」を発表した。レギュレーターダイアルとグラン・フー エナメルの組み合わせはブランド初の試みであり、「ドンツェ・カドラン」社の協力によって実現したタイムピースである。世界限定で99本のみが、2024年6月中旬より発売される。
エナメル技法と時計製造の伝統に敬意を表するタイムピース
ルイ・エラールは、ブランドを象徴するレギュレーターコレクションの新作として、グラン・フー エナメルを文字盤にあしらった限定モデルを発表した。エナメル職人による伝統的な技法と、洗練された現代の時計製造技術の融合を図った、スペシャルなタイムピースと言える。
自動巻き(Cal.SW266-1)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径39.0mm)。5気圧防水。世界限定99本。99万5500円(税込み)。
ブランド初となったグラン・フー エナメルのレギュレーターダイアルは、1500年以上前から続く伝統工芸技法の希少性、付加価値を物語るものだ。ダイアル全体は温かみのあるアイボリーカラーに包まれており、エナメル独特のしっとりとした質感が活かされている。また、インデックスもエナメルで印字されており、ミニマルなレイアウトを採ることで全体のエレガンスが際立っている。
このダイアルの製作にあたり、ブランドはエナメルダイアルを専業とするドンツェ・カドラン社の協力を得た。職人によって1枚1枚仕上げられた文字盤は、伝統的なエナメル技法に沿って製作されており、まさに職人技の賜物と言える。焼成後に品質基準を満たす文字盤は少なく、すべての工程に職業の手作業を要することから、月の生産数は極めて少量となっている。
ムーブメントにはCal.SW266-1を搭載。ストラップはステッチ入りのグレインカーフレザーが取り付けられており、クイックストラップチェンジシステムによって手軽に交換可能だ。
ドンツェ・カドラン社(Donzé Cadrans)について
1972年にフランシス・ドンツェによって設立されたエナメルダイアル専業会社。アンティークウォッチのエナメルダイアル修復を通して技術を磨き、時計メーカーからのオーダーを受けて、高級モデル専用のダイアルも製造している。現在では、「グラン・フー」、「クロワゾネ」、「シャンルベ」、そしてギヨシェ彫りの上から透明エナメルを施す「フランケ」という、4種類のエナメル技法を駆使して文字盤を製作している。
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