クリスチャン ディオールは「ディオラマ」コレクションの「ラ デ ドゥ ディオール ディオラマ」を発表した。マザー・オブ・パールやオパール、サファイアといった多種多様な宝石をあしらい、動物がたたずむ庭園を再現した文字盤を備えた腕時計である。着用できるアートとも言うべき世界を作り上げた作品だ。
「ラ デ ドゥ ディオール ディオラマ」
2003年に誕生した「ラ デ ドゥ ディオール」は、ディオールのファイン ジュエリーのノウハウと、スイスの時計製造技術を融合したコレクションだ。このコレクションから「ラ デ ドゥ ディオール ディオラマ」と名付けられたモデルが誕生した。
クリスチャン ディオールのファイン ジュエリー部門で、クリエイティブ ディレクターを務めるヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌは、腕時計をミニチュアの風景であるジオラマに見立てた。文字盤上にフランス北部に位置する集落「ミリー・ラ・フォレ」の庭園を、数々の宝石を用いてラ デ ドゥ ディオール ディオラマの文字盤上に再現したのだ。
ディオール「ラ デ ドゥ ディオール ディオラマ」 Ref.CD04356X1585
自動巻き(ゼニス Cal.elite)。18Kホワイトゴールドケース(直径38mm)。3気圧防水。参考価格3200万円。
このモデルは、ふたつのカラーバリエーションで展開する。まずひとつは緑色の宝石、クリソプレーズをシカに、マザー・オブ・パールをウサギに、そして中央の木の葉にオパールを用いたグリーンからブルーの色合いの強いモデルだ。なお、文字盤内の左端にある木の葉にはマーキーズカットを施したエメラルドをあしらっている。
文字盤は18Kイエローゴールド製。ポリッシュ仕上げが施されたドーフィン針の時針・分針も、18Kイエローゴールド製である。そこに合計で26個のダイヤモンドが針の上にセットされており、そのきらめきは華やかで、見どころの詰まった文字盤なのだ。
ディオール「ラ デ ドゥ ディオール ディオラマ」 Ref.CD04356X1587
自動巻き(ゼニス Cal.elite)。18Kホワイトゴールドケース(直径38mm)。3気圧防水。参考価格3200万円。
もうひとつは、ピンクからブルーの色味の強いモデル。こちらは中央にある木の葉に、ピンクからブルーに移行する色味のマザー・オブ・パールを採用している。シカには淡いブルーのカルセドニーを、左端の木の葉には、ピンクサファイアとガーネットを用いるという構成だ。
なお、文字盤は18Kピンクゴールド製。針の素材も18Kピンクゴールドであり、もうひとつのカラーバリエーションのものと同じくドーフィン針を採用。全部で26個のダイヤモンドが2本の針にセットされている点も同様である。
裏蓋からも動物を。ローター上に印されたシカとウサギ
どちらのバリエーションも、文字盤には420石のサファイアと、44石のダイヤモンドがあしらわれている。裏蓋からのぞきこめる、ムーブメントのローター上に印されたシカとウサギにも注目してほしい。