ジンのパイロット・クロノグラフ「155」の最新アップデート版「156.1」が発表!

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2024.09.05

パイロット・クロノグラフ「156」の最新アップデート版である「156.1」がジンより発表された。ジンのインハウス・ムーブメントCal.SZ01を搭載しており、クロノグラフ分針と秒針が文字盤中央に配されていることが特徴的なモデルだ。高い耐傷性を備えるテギメント・テクノロジーや、「155」の伝統を受け継ぐ魅力のモデルだ。


「156.1」

 ジンを代表するパイロット・クロノグラフ「156」の最新版「156.1」が発表された。この腕時計はジンのインハウス・ムーブメント、Cal.SZ01を搭載しており、クロノグラフ秒針と分針を、文字盤の中央に備えたモデルだ。156とは異なり、24時間積算計と曜日表示は省かれている。また、サファイアクリスタル製の風防を備えていることも特徴のひとつだといえるだろう。

ジン「MODEL 156.1」
自動巻き(Cal.SZ01)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。耐磁性能:4,800A/m(DIN8309準拠)。SSケース(直径43mm、厚さ15.45mm)。10気圧防水(DIN8310準拠)。カウレザー仕様:87万5600円。

ジン「MODEL 156.1」
自動巻き(Cal.SZ01)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。耐磁性能:4,800A/m(DIN8309準拠)。SSケース(直径43mm、厚さ15.45mm)。10気圧防水(DIN8310準拠)。ブレスレット仕様:92万4000円。

「156.1」の心臓Cal.SZ01

キャリバー SZ01

 モデル「156」の最初のモデルは、レマニア製のCal.レマニア5012ムーブメントを搭載した腕時計だった。このムーブメントは、センターにクロノグラフ積算計の秒と分、6時位置に12時間積算計、3時位置に曜日と日付表示を備えていたものだった。

 その後、スイスのマニュファクチュールであるレマニアがCal.レマニア5000系ムーブメントを発表すると、その派生ムーブメントが市場に出回るようになった。そのひとつが伝説的なCal.レマニア5100だ。その信頼性と頑丈さ、そして表示機能の高さから、1980年代以降、軍用時計にも多く採用された。1980年代半ばには、ジンの156もCal.レマニア5100を採用。その後、さらなるムーブメント開発の結果、12時位置には24時間表示のサブダイアルが追加されたのだった。

 新しい156.1シリーズには、「140.ST」「EZM 10」「EZM 1.1」「717」といったモデルで馴染みのあるジンのインハウス・ムーブメント、Cal.SZ01を搭載、あえて24時間積算計のない、オリジナルのデザインに回帰した。また、曜日表示も省くことで日付がより明瞭になり、高い視認性を保っている。

現代的な解釈

ジン ヒストリカル・パイロット・クロノグラフ「MODEL 156.1」

パイロットベゼルの12時位置マーカーは、夜光塗料を塗布したラウンドマーカーが印象的なシンボルだ。オリジナルモデルでは、ラウンドマーカーは配されていない。なお、ケース直径は43mmのままだが、ストラップのラグ幅を20mmから22mmに拡大。そのために全体的に調和の取れた外観に仕上げている。

 この腕時計のパイロットベゼルは、ケースに特殊結合方式で固定され、外れることなくスムーズに回転させることができる。これもまた、156.1シリーズで初めて導入した革新的なジン・テクノロジーだ。さらに、このシリーズモデルで初めて、スライド式回転ベゼルに特殊結合の構造を採用した。パイロットベゼルに用いられているテギメント・テクノロジーはブラックカラーのハード・コーティングを施すための重要な前提条件でもある。156.1 のデザイン哲学である「実績のある機能を継承しながら、変化の可能性を活かす」ことで、歴史的でありながらモダンで魅力的なタイムピースが誕生した。

テギメント・テクノロジー

テギメント・テクノロジーは、コーティングとは異なる方法により高い耐傷性を提供する。特殊な工程を経て時計ケースの表面を硬化させ、保護層(ラテン語でテギメント)を形成。これにより硬化された時計の表面は、ベース素材の硬度よりもはるかに高いセラミックと同等の耐傷性を備え、時計にキズが付いてしまうことを防いでくれる。

 パイロットベゼルに用いたテギメント・テクノロジーは、ブラック・ハード・コーティングを施すための重要な前提条件でもある。156.1 のデザイン哲学は、「実績のある機能を継承しながら変化の可能性を活かす」ことで、その結果、歴史的でありながらモダンで魅力的なタイムピースが誕生した。


  • ジン ヒストリカル・パイロット・クロノグラフ「MODEL 156.1」
  • ジン ヒストリカル・パイロット・クロノグラフ「MODEL 156.1」
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  • ジン ヒストリカル・パイロット・クロノグラフ「MODEL 156.1」
  • ジン ヒストリカル・パイロット・クロノグラフ「MODEL 156.1」

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オリジン「155」から始まるヒストリーモデル

 過去と現在の唯一無二の組み合わせ。これこそが、ジンのパイロット・クロノグラフの紛れもない魅力の本質だ。その特別な魅力は、時計愛好家に絶大な人気を誇る歴史的タイムピースの現代的な解釈にある。この 156.1の伝統的な背景を理解するためには、その源流である「155」である。そのタイムピースの後継として、ジンは今日まで真のアイコンである「156」と「156 MILITARY」を開発した。

「156.1」の原点、ジン「155」

 歴史的なモデルであるジンの155は、1980年から1990年初頭に、ごく少数が販売された「ダブルストップ機構クロノグラフ(1960年代にドイツ連邦軍で使用されていた呼び名)」である。この腕時計は今日でも人気のあるジンのコレクターズアイテムだ。なお、ジンはドイツ連邦軍から放出されたホイヤー「1550SG」を譲り受け、「ホイヤー/ジン ドイツ連邦軍パイロットクロノグラフ」という別名を持つ「155 Bw」として販売していた。

「155」の後継機種「156」と「156 MILITARY」

 155の後継機である156と156 MILITARYは、曜日と日付表示が付いた時計だ。当初、上下をスライドさせて組み上げる、スライド式ケースが採用されていた。このクロノグラフはセンターにクロノグラフ針を備えたCal.レマニア5012、または24時間表示ディスプレイに、センターのクロノグラフ分針を配したCal.レマニア 5100ムーブメントで時を刻んだ。これらの伝説的なムーブメントがジンのインハウス・ムーブメントであるCal.SZ01の設計の基本となり、新しく発表された腕時計、156.1.E に搭載されているのである。

 ねじ込み式の裏蓋、アクリル風防、先代の155とは対照的に短くしたプッシャーとリュウズは部品がケースに寄ることで衝撃時の損傷を最小限に抑えたており、当時の156の特徴だった。


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