キューバのフリーダイビングの伝説的人物に敬意を表した、クエルボ・イ・ソブリノス「ブセアドール カリブ ピピン」

クエルボ・イ・ソブリノスは、最新作の「ブセアドール カリブ ピピン」で、キューバのフリーダイビングの伝説、フランシスコ・ピピン・フェレラスに敬意を表した。この新しいダイバーズウォッチは、目を引く青、赤、白の色合いの組み合わせでカリブ海のような明るい仕様になっている。水中での使用に最適に設計されたこのモデルは、着用者を極限の世界、ピピンの世界に浸らせることだろう。

ブセアドール カリブ ピピン

　クエルボ・イ・ソブリノスは、2021年にキューバのフリーダイビングの伝説的人物であり、複数の世界記録保持者であるフランシスコ・ピピン・フェレラスとの提携を発表した。キューバのマタンサスで生まれたピピンは、若い頃からスピアフィッシングに情熱を注ぎ、年を重ねるごとに、より深くより長く潜るようになった。時には「人間魚」と表現されるピピンは、彼が最初に注目を集めた「ノーリミッツ」のフリーダイビングでおそらく最もよく知られている。彼は1989年11月に「ノーリミッツ」フリーダイビングで世界初の世界記録を樹立し、水深112mの深さまで潜った。

　水中でも陸上でも判読しやすいよう最適に設計されたブセアドール カリブ ピピンは、キューバ国旗に敬意を表して青と赤のアクセントを組み入れた純白のダイヤルが特徴だ。このモデルには、読みやすさを高めるために、過度に大きな時針と分針が付いている。白いインデックスは青で縁取られ、水中で最も重要な指標である分針は鮮やかな赤の縁取りで強調されている。針とインデックスの両方にスーパールミノバが塗布されている。青いセンターセコンド針は、赤で縁取られたロリポップ針が付いている。ダイヤルの下部には、現在の日付を表示するウインドウが切られている。

コンテナ・タイプの構造で 200m 防水

　非常に複雑な43mmのスティール製ケースに収められたこのダイバーズウォッチは、コンテナ・タイプの構造で200m防水である。4時位置の独創的なプッシャー・システムで、2時位置のリュウズのロックを解除できる。赤い仕様のリュウズは内部の逆回転防止ベゼルを調整するために使用され、着用者は潜水時間を監視できる。9時位置にあるもうひとつのリュウズは、表示を調整したり主ゼンマイを巻くのに使用される。

ケースバックの彫刻

　ダイバーズウォッチの慣例に従い、ブセアドール カリブ ピピンには無垢のケースバックが取り付けられている。それには、熱帯魚の群れに囲まれて水中を泳ぐダイバーの描写が刻まれている。このウォッチの心臓部には、彫刻されたモチーフで仕上げられたローターを備えたスイス製自動巻きムーブメント、Cal.CYS 8126自動巻きキャリバーが搭載されている。

　ブセアドール カリブ ピピンは171本限定で、2003年、11月にノーリミッツでピピンが最後に記録した 171メートル（560 フィート）の世界記録にちなんで本数限定で製造される。このリミテッドエディションのウォッチは、素晴らしい人物であり、非常に人気のあるキューバの伝説的ダイバーを称えるものである。

フランシスコ・ピピン・フェレラス

　たった一呼吸で、ピピンは重いスレッドを掴んで水中に潜った。エアタンクは使用せず、一呼吸のみだ。 どんどん深く潜るにつれて、彼の体はますます圧縮されていった。水が彼の体を締め付け、ますます強くなる圧力で押しつぶし、容量の大きな彼の肺はほとんどぺしゃんこになりそうになる。届く光が減り、ピピンは新たな領域に入り、心拍数は 14拍/分にまで落ち込むが、それでも彼は別の世界に入り込んでどうにか心の平穏を見つけた。息を吸ってから数分が経過した後、彼はリフトバッグを作動させて水面に浮上する。理解できる人がほとんどいない非現実的な領域に思えるが、これはピピンにとって人生の大半で馴染みのある世界だった。

　ピピンとの提携を発表して間もなく、クエルボ・イ・ソブリノスは新しいダイバーズウォッチの開発に取り組んだ。同社はそのフリーダイバーと密接に協力し、彼の深海での豊富な経験を活用した。クエルボ・イ・ソブリノスはピピンの数多くの功績を讃え、彼に敬意を表して、その名もブセアドール カリブ ピピンという新しい限定モデルが発表される。