ジラール・ペルゴは常に、自社製品を愛する人々が集うコミュニティによろこびをもたらすウォッチの製造を心がけてきた。2022年には、このコミュニティからの多数の要望を受け、70 年代からコレクターの人気を集めてきたモデルの復刻版、ブラックセラミック/チタンの「キャスケット 2.0」を販売している。さらにこの度、クールなチタン製ケースに、18KイエローゴールドのGPロゴと、プッシュボタンを備えたモデルを発表した。コミュニティの揺るぎないサポートに感謝を込めて、再びリミテッドエディションとして発売されるこの最新モデルは“GP愛好家”のみならず、時計ファンすべてが狂喜乱舞することだろう。
GPロゴおよびプッシュボタンには、18Kイエローゴールドが採用されている。クォーツ(Cal.GP3980-1474)。Tiケース(縦42.4×横33.6mm、厚さ14.64mm)。50m防水。69万3000円(税込み)。世界限定820本。
クォーツウォッチの先駆者、ジラール・ペルゴ
1971年、ジラール・ペルゴはスイス初の量産仕様のクォーツ式時計を発売した。ジラール・ペルゴが設定した3万2768Hzという振動数は、その後、クォーツ式時計の世界標準として採用される。内部に組み込まれたバッテリーから水晶(クォーツ)の小さな結晶を通して電流が流れると振動が生じ、それによって最終的に時刻を表示する。クォーツは、極めて高い精度により、将来の基盤となる技術と広く評価された。
時計製造の新たな時代
その1、2年後にはLED表示が登場し、コンピュータメーカーも時計ブランドも、当時の最先端とされたこの技術をこぞって導入した。伝統的な機械式時計の時針と分針は、プッシュボタンを押すと表示される、鮮やかなレッドのアラビア数字に取って代わられた。興味深いのは、ウォッチに使用された初期のLED表示は従来のラウンド型ケースに組み込まれることが多く、文字盤上のごく小さなスペースを占めるに過ぎなかったということだ。
そしてキャスケットの誕生
1976年にジラール・ペルゴが後に「キャスケット」と呼ばれることになる、驚くべき新モデルを発売すると、すべてが一変した。世界中でSF大作が大ヒットを飛ばしていたこの時期、その未来的なデザインと形状が、一般大衆の間で高まりつつあった宇宙船やタイムトラベルへの関心とぴったり一致したのだ。
人々の目には、クォーツ式ムーブメントで駆動される現代的なチューブ状のディスプレイ、ユニークな流線型のケースが異世界の画期的なものに映った。キャスケットという名前は、ロレアートと同じように、コレクターのコミュニティから誕生したニックネームで、後にジラール・ペルゴでも公式に採用することになった。
GP愛好家に喜びをもたらすキャスケットの復活
2022年に発表された復刻版だ。クォーツ(Cal.GP03980)。ブラックセラミックス×Tiケース(縦42.4mm×横33.6mm、厚さ14.64mm)。50m防水。世界限定820本。完売。
2022年には、GP愛好家のコミュニティからの多くの要望を受けて、新しい「キャスケット 2.0」が発表された。70年代からコレクターの人気を集めてきたモデルの復刻版、キャスケット 2.0は 1976年に発売された初代に似ていたが、いくつかの小さなアップデートと便利な機能が加えている。ブラックセラミックとチタン製のケースにチタン製のプッシュボタンを備えた、誰もが認める70年代のアイコンとなったオリジナルのマクロロンモデルに非常に近いデザインだ。トレンドに敏感な人々に愛されてきたこのキャスケット 2.0は爆発的な売り上げを示した。
キャスケット最後の限定エディション
GPのコミュニティで多くの人々に愛されていることを鑑み、この度ジラール・ペルゴはキャスケットの新しいモデルを発表した。1976年に誕生した初代キャスケットにはマクロロン、ゴールドプレート、スティールの3つのモデルが存在したが、最新モデルは70年代のゴールドプレートとスティールの先代モデルに敬意を表し、グレード5チタンケースに、18KイエローゴールドのGPロゴとプッシュボタンを備えたデザインだ。2024年に生まれ変わったこのモデルは、ラバーライニングのグレード5チタン製ブレスレットとの組み合わせで、すばらしい着け心地を実現している。
チタン製バックルは微調整が可能。ブレスレットのサイズを細かく調整できるため、腕元に最適にフィットさせることができる。「どんなすばらしい事にも必ず終わりは来る」と誰もが心得ているとおり、820本の最後の限定エディションとなる。
キャスケット 2.0 チタン&ゴールド、注目のディテール
上からではなく、横から見る腕時計、キャスケット 2.0 チタン&ゴールド。真上からではなく、横から時刻を読む独特な形状をしている。ケース、ブレスレット表面の仕上げにも注目してほしい。
新機能を搭載したムーブメント、Cal.GP03980
キャスケット 2.0にはCal.GP03980を搭載し、オリジナルモデルにはなかった機能がいくつか追加されている。オリジナルと同じヴィンテージ調のLEDディスプレイに表示されるのは、時、分、秒、日付および曜日、そして月、年、クロノグラフ、第2タイムゾーンおよびシークレットデイトとなる。また、1976年の初代モデルのユーザーは、新型ムーブメント、Cal.GP03980への交換も可能だ。中身は最新で外観は当時のレトロ・フューチャーなクォーツ式時計として使用できる。ジラール・ペルゴは、これからも、コミュニティの実情を見誤ることなく、よろこばせる方法を探究し続けるだろう。だが、キャスケットはこのモデルがおそらく最後だ。
新作「キャスケット 2.0 チタン&ゴールド」は、11月14日まで、ジラール・ぺルゴ タイムピースのオーナーのためのスペシャルプレオーダーを行う。ジラール・ペルゴのオーナーは、ウェブサイトからこの新作のページにアクセスし、リクエストフォームから、登録可能だ。厳選されたジラール・ぺルゴ正規販売店での店頭展開は、11月22日より開始だ。