赤い「BR-03」のクロノグラフモデルが日本限定 99 本で登場する。このモデルは「BR-03 クロノ エル ルージュ」と名付けられた。フランス語で 「赤い翼」を意味する「Ailes Rouges (エル ルージュ)」 に由来する。この赤色に染まったベル&ロスの翼は、航空世界への情熱、そして航空の歴史への敬意を表している。フランスで創業しスイスで時計を製造する時計メーカー、ベル&ロスは、このユニークなタイムピースを通じて、航空世界へのコミットメントを強調する。およそ90年前に遡るフランスと日本の航空ストーリーを再発見する冒険が、ここから始まる。
日仏の航空ストーリー
「BR-03 クロノ エル ルージュ」が誕生した背景には、日本とフランスの航空ストーリーがある。1936年にフランスの飛行士アンドレ・ジャピー氏によってこのストーリーが切り開かれた。1930年代は世界中の先進国が航空機の開発に取り組み、距離とスピードを競っていた大航空時代だった。1936年、フランスの航空省が企画したパリ東京100時間飛行に挑戦したジャピー氏は、1万6000キロに及ぶ航程を飛ぶには大量の燃料を積載するため、単独飛行を敢行した。パリから香港までほぼ順調に飛行したが、九州上空で悪天候に阻まれ、佐賀と福岡の県境に位置する脊振山に墜落してしまった。
墜落してしまったジャピー氏と愛機「コードロン・シムーン」号
村人の懸命な救出作業により一命を取り留めたジャピー氏は、後に、東京・ロンドン間の亜欧連絡飛行 (神風号)のパイロットに貴重なアドバイスを授け、航空史における貴重な1ページを刻むこととなった。この航空への情熱から始まった歴史的な挑戦を、世代を越えて完結させようとする日仏共同の計画が、現在進行中の「赤い翼」プロジェクトだ。当時使用された飛行機と同型の「コードロン・シムーン」を復元させ、佐賀から東京までを飛行させる計画で、ジャピー氏が夢見た挑戦の完結を目指す。
BR-03 クロノ エル ルージュ
自動巻き(Cal.BR-CAL.301)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径42mm)。100m防水。日本限定99本。90万2000円(税込み)。
情熱の赤に染まる BR-03
ベースとなるのはベル&ロスのアイコニックなデザイン 「四角の中に丸」を体現した「BR-03」のクロノグラフだ。計時機能を備えた、このアビエーションツールウォッチに、復元予定の飛行機「コードロン・シムーン」のカラーリングが落とし込まれた。真っ赤なダイヤルには、フランス語で「赤い翼」を意味する「Ailes Rouges (エルルージュ)」の文字と、挑戦が始まった1936年、そしてジャピー氏の生誕120周年を祝すとともに、本モデルが誕生した2024年の年号が記されている。スモールセコンドには、「コードロン・シムーン」のイラストが配された。
スモールセコンドの「コードロン・シムーン」イラスト
また、復元する機体内のシートのモチーフをあしらった赤色のカーフストラップは、情熱の赤色を一層強調している。 赤い翼の精神が宿る、42mm のステンレススティールケースの計器はレトロモダンな印象を醸しだしている。99本の日本限定モデルで、裏蓋にはシリアルナンバーが刻まれ、また、ブラックの付け替え用ファブリックストラップも付属する。この新しい赤いBR-03は、航空世界への情熱を持つベル&ロスが生んだ、日仏の友好的な歴史に裏打ちされた情熱的な限定タイムピースである。
ケースバックにも「コードロン・シムーン」の機影とリミテッド番号が刻印される。