パイロットウォッチとモータースポーツ・ウォッチを専門とするハンハルトが、初めてダイバーズウォッチを発表した。直径42mmの「アクアスフィア フリーフォール ブルー」は、アプネア・ダイビングで最も深く潜ったフリーダイバーのファビオオ・トゥーノ氏による数か月に渡る実証実験で、110mの深さのダイビングに成功している。ハンハルトの根本原理は水上でも水中でも変わらず、最大限の機能性、使いやすさ、並外れた精度、卓越した視認性を保証する。
ハンハルト初のダイバーズウォッチ
ハンハルトは、パイロットウォッチや、特にクロノグラフでよく知られている。象徴的な417 ESは、歴史と時代を超越したデザインで好印象を持って受け入れられているモデルだ。しかし、ハンハルトにはこれまで、ダイビングの高い要求を満たしながらもモダンで魅力的なスタイルのコレクションがなかった。そのため、3年以上前に新しいアクアスフィアの開発を始め、ついにこのコレクションを完成させた。
アクアスフィア フリーフォール ブルー
完璧な対称性を保つためにデイトは省略されている。裏面は、スタイリッシュで高品質なエンボス加工・マットとポリッシュ仕上げで水中世界の様子が施され、海洋環境とのつながりを強調している。
自動巻き(Cal.SW200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径42mm、厚さ12.95mm)。300m防水。39万6000円(税込み)。
深海での視認性? 問題ありません!
針だけでなく、ダイアル上のアプライドインデックスや12の数字もスーパールミノバ®C1でコーティングされている。セラミックベゼル上の数字、インデックス・ライン及び三角形にも夜光塗料がコーティングされているため、ダイバーは海の厳しい照明条件でも重要な情報を素早く読み取ることができる。時針には分針と明確に区別できるバーが組み込まれ、秒針の先端は読みやすさを高めるために赤く塗られている。ダイアルの端にあるリムによってより正確に秒を読み取ることができる。
深海をイメージさせるケースバックの刻印
最も深く潜ったドイツ人のフリーダイバーが極限状態でテスト
ファビオ・トゥーノ氏は、モノフィン競技でエジプト沖にて110mまでダイビングし、ハンハルトの新しい「アクアスフィア」をテストした。「プロのスキューバダイビングおよびフリーダイビングのアスリートとして、私は 100%信頼できるもの、つまり時間だけを頼りにしなければなりません。今年の競技会では、コーチとしてもアスリートとしてもアクアスフィアが私を完璧にサポートしてくれました。 海の美しいサンゴ礁でダイビングするときも、地元の湖の奥深くでダイビングするときも、私は簡単にダイビング時間を読み取ることができます。
世界最高のフリーダイバーのひとり、ファビオ・トゥーノ氏
アクアスフィア フリーフォール ブルーは300mの防水性があり、過酷なダイビングに最適である。 ケースの10時位置に組み込まれたヘリウム・バルブによって、その堅牢性は非常に深い場所でも強化されている。
これは、高圧室での深海ダイバーの要件を満たしており、減圧段階でのウォッチを損傷から保護する機能だ。そのため、アクアスフィア フリーフォール ブルーは、深海を探検したい人にとって理想的なパートナーである。プロテクターはねじ込み式リュウズの安全性を高め、内側に反射防止コーティングが施されたサファイアクリスタルは上からの傷から最大限に保護してくれる。(ハンハルトによると、サファイアクリスタルは非常に硬くキズに対する耐久性があるが、反射防止コーティングはかなり弱く、外側にコーティングを施すとサファイアクリスタルを弱めることになり、キズが付きやすくなるので、コーティングは内側のみに施すことにしたとのこと)。
ドイツの時間厳守の美徳
ウォッチの精度に関するハンハルトの基準は、ウォッチ自体と同じくらい独自のものである。それぞれ個別のムーブメントは、優れた訓練を受けた時計技師によってギューテンバッハのハンハルト工場でテスト・調整される。歩度精度の仕様は、6 ポジション以上の平均で1日あたり0~+8秒と決められている。これは+/-4秒と同じ偏差に相当するが、ハンハルトはメインポジションでマイナス秒を許容していない。ドイツの時間厳守の美徳により、着用者は、その手首に装着した計時装置のために遅れてはならないと定めているためである。さらに、ポジション間の最大差は10秒である。