ルイ モネが月の隕石で満月・新月を示す世界限定60本の「ブラック ムーン」を12月1日に発売した。122年に1日の誤差、2種類の月の隕石が正確に回転する高精度の新型キャリバーを搭載している。従来のムーンフェイズと異なり、常に2種類の隕石を観賞できる。
月の隕石がセットされたドーム型ディスクを搭載
ルイ モネからウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024で発表された「ブラック ムーン」が12月1日に発売された。最も特徴的なのは星空を想起させるアベンチュリンダイアルの中心に、マーブルグレーの月隕石(ガダミス005)とレッドカラーのアルミニウムで囲まれたブラックの月隕石(ドファール457)をセットしたドーム型のディスクだ。満月の日にマーブルグレーの月隕石、新月の日にブラックの月隕石が3時位置のインデックスに到達するように、ドーム型ディスクが回転する仕様となっている。
従来のムーンフェイズと異なり、月相表示が隠れることなく、常に2種類の隕石を観賞することができる。コンセプト社と協同開発した135の歯車を持つ高精度キャリバーにより、回転周期の誤差は122年にわずか1日となっている。
2種類の月隕石について、マーブルグレーのガダミス005は、アポロ16号のミッションで乗組員が探査した地域から飛来した。複雑な構造とマーブルグレーのまだら模様が特徴で、専門家からは最も美しい月隕石と評価されているものだ。
ドファール457はルイ モネCEOのジャン=マリー・シャラーと親交が深い隕石ハンターであるルック・ラベンヌが2001年にオマーンのドファール砂漠で発見したものである。月のクレーターに由来する濃いブラックカラーが特徴だ。
星空に浮かんでいるように見えるインデックス
新たに採用されたデザインの30秒のみ表示するスモールセコンド・インデックスは興味深い。コンパスの針を思わせる形状の針の先端と先端が、それぞれが30秒ずつを刻む。インデックスは中央のリングとフランジに固定され、アベンチュリンダイアルが描く星空に浮かんでいるように見える。40.7mmサイズのケースはグレード5チタン製で、軽量である。サテン仕上げとポリッシュ仕上げが施され、オープンワーク仕様のラグにはケース一体型のストラップが繋がっている。ドーム型サファイアクリスタルの風防により、あらゆる角度から見ても高い視認性を確保している。
自動巻き。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。グレード5チタンケース(直径40.7mm)。5気圧防水。605万円(税込み)。