ミューレ・グラスヒュッテは、現在の家族経営体制となって30年にあたる2024年を記念する「エディション 1994」コレクションに、自社設計のモジュールによるビッグデイト表示を備えた「テウトニア IV ビッグデイト エディション1994」を追加した。このモジュールを採用する自動巻きムーブメントのCal.MU9424-GDは、本作への搭載が初となる。
ミューレ・グラスヒュッテの記念すべき年に発表された「テウトニア」の新作
2024年は、ミューレ・グラスヒュッテにとって現在の家族経営体制となって30周年にあたる年であり、それを記念する「エディション 1994」コレクションに「テウトニア IV ビッグデイト エディション1994」が追加された。
2002年初登場の「テウトニア」は、ミューレ・グラスヒュッテが時計製造を手掛け始めた頃に製造していたマリンクロノメーターや、クラシカルなドレスウォッチのテイストを取り入れたモデルとして展開が始まった。その後、モダンなデザインやスポーティーなテイストが取り入れられたモデルの追加によりラインナップが拡充され、現在ではミューレ・グラスヒュッテの中核を為すモデルとなっている。本作がベースとするのは、ラウンドケースとシャープな針やインデックスの対比が印象的な、シンプルでモダンなドレスウォッチである「テウトニア IV」である。
初期のモデルで特徴的であった大きな日付表示からインスピレーションを得て、6時位置に2つのディスクによるビッグデイトを配していることが本作のトピックスである。この表示は、ミューレ・グラスヒュッテが設計したモジュールを搭載する新開発の自動巻きムーブメントCal.MU9424-GDによって実現されている。ムーブメント名に含まれる“GD”は、ドイツ語でビッグデイトを意味する“Großdatum”の略だ。自動巻きの回転錘は30周年ロゴが刻まれたゴールドカラーの特別仕様である他、ショックに強いウッドペッカーネック調整機構が搭載されている点にも注目である。
趣の異なるシルバーとアンスラサイトブルーの2モデルの展開
記念モデルとして用意されたのは、シルバー文字盤とアンスラサイトブルー文字盤の2モデルである。シルバー文字盤はサンレイ仕上げであり、クラシカルで明るい色調がドレッシーな印象を生み出している。
自動巻き(Cal.MU9424-GD)。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ12.6mm)。10気圧防水。世界限定155本。59万4000円(税込み)。
もう一方のアンスラサイトブルー文字盤には、水平方向の凹凸が設けられており、趣が大きく異なったものとなっている。凹凸によって光の反射に変化が生まれると同時に、一定間隔で繰り返されるデザインと、シャープな針、インデックスの組み合わせによってモダンな印象に仕立てられている。
いずれのモデルも世界限定155本となる。
自動巻き(Cal.MU9424-GD)。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ12.6mm)。10気圧防水。世界限定155本。59万4000円(税込み)。
エディション 1994ならではのディティールが満載
エディション 1994として発表された本作は、ビッグデイト以外にも特別な意匠が与えられている。分表示の“30”は、30周年を記念して明るい色調のミューレアニバーサリーブルーとなっており、2024年は創業155年にもあたるため、“55”の数字が“155”に置き換えられている。