大塚ローテックの「5号改」は3枚のディスクで時を表すサテライトアワーウォッチ

2025.02.03

大塚ローテックの「5号改」は、数字が記された3枚のディスクによって時刻を知らせるサテライトアワーウォッチだ。2025年3月1日(土)に公式ECサイト上で発売される。

3枚の時ディスクが入れ替わり時を告げる

 大塚ローテックより「5号改」が発表された。衛星のように動く3枚の数字が記された時ディスクと、固定された分目盛りが組み合わさり時刻を知らせるサテライトアワーウォッチだ。

ムーブメント、ケース、アワーディスク、ムーブメントだ。

 この腕時計のサテライトアワー機構は、以下のように刻時する。現在の「時」を示す時ディスクの切れ込みが、文字盤右側に配されたミニッツスケールを指し示し、「分」を表示するという仕組みだ。なお、「秒」表示に関しては、5時位置の秒表示ディスクによって知らせる。このディスクは時表示とは関係なく常時動き続けるものだ。

 8時位置にボールベアリングローラーが配されており、これが時ディスクを回転させることで、ジャンピングアワー機構のように瞬時に時刻を切り替える。時ディスクは3枚あるため、1時間に2度切り替わる瞬間を楽しめる。そのとき、残るもう1枚の時表示ディスクは現在時刻を示すための働きをしているのだ。

 サテライトアワー機構の立体感を表現するため、ボックス型のサファイアクリスタル製風防は高さのあるものを用い、ケースの縁を最大限まで下げた。ケース厚は7.6mmだが、風防の高さは4.6mmと、この機構をじっくり鑑賞することのできる設計だ。ミニッツスケールのプレートと時ディスクなどの部品は、光が当たったときに、それぞれが影を映し出すように設計されている。

バックラッシュを防ぐための2枚重ねにされた減速歯車。

 サテライトアワー機構は、ミヨタ製のCal.90S5ムーブメントにモジュールを組み合わせて実現した。サテライトアワー機構特有のバックラッシュを防ぐために、時表示のディスクを動かす減速歯車を2枚重ねにするという工夫で対応している。

サテライトアワーディスクをムーブメントに取り付けるシーン。

 5号改は、2012年に発売された5号のデザイン要素を継承。5号改にもミネベアミツミの日本製ボールベアリングが2個使用されている。時ディスクの切り替え用のボールベアリングは、このモデルのために特別に製作された。秒ディスク中心に配されたボールベアリングは、2009年に発表された、現在でも世界最小の1.5mm径のものである。

 サテライトアワー機構は、文字盤上部に時分表示を集約したナイトクロック用の機構。5号改は、ジャケットの袖口で隠れてしまう文字盤左側を避け、右側に表示部分を集中させた。

 販売は大塚ローテックの公式EChttps://otsukalotec.base.shop/
にて抽選にて行われる。第1回の抽選販売は、2023年3月1日(土)18:00 ~ 23:00を予定している。

大塚ローテック「5号改」
自動巻き(Cal.MIYOTA90S5+自社製サテライトアワーモジュール)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ7.6mm)。日常生活防水。74万8000円(税込み)。



Contact info: 大塚ローテック https://otsukalotec.base.shop/


大塚ローテックってどんなブランド? 掲載記事をまとめてみました!

FEATURES

大塚ローテックの「7.5号」を日常使用して分かった、唯一無二の世界観

FEATURES

大塚ローテック「6号」。片山次朗氏が表現する世界観と、本作の圧倒的な存在感を実機レビュー

FEATURES