ジェラルド・チャールズは、新作「マエストロ 2.0 ウルトラシン・ラピスラズリ」を発表した。この新しいデザインはブランドのコア・コレクションに加わり、伝統的な時計製造の概念を覆すマエストロコレクションにエレガントな風をもたらす。ドレスウォッチでもスポーツウォッチでもない「マエストロ 2.0 ウルトラシン・ラピスラズリ」は、創業者である伝説の時計デザイナー、ジェラルド・チャールズ・ジェンタらしい華やかさと実用性を融合させたモデルで、文字盤に選ばれたラピスラズリは、ジェンタの個人的なお気に入りであったと言われている。
マエストロ 2.0 ウルトラシン・ラピスラズリ
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自動巻き(Cal.GCA 3024/12)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ラピスラズリ文字盤。SSケース(縦39×横41mm、厚さ9mm)10気圧防水。400万4000円(税込み)。
ラピスラズリの文字盤製作は、高度な技術を要する作業
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ラピスラズリの文字盤製作は、骨の折れる高度な技術を要する作業であり、ひとつの文字盤につき平均24時間を要する。最初のステップである原石のカットから最終的な組み立てに至るまで、あらゆる段階で失敗のリスクを伴う試練の旅なのだ。原石をカットするまで、その色はわからない。各文字盤は、最初の5mm厚の円盤から、最終的にわずか0.55mmの厚さまでカットされ、研磨されるため、見えなかった欠陥が明らかになり、大半は廃棄されることになってしまう。最終的に50個の文字盤を作るには、少なくとも150枚のディスクが必要になった。
割れやすいラピスラズリを複雑な形に研磨する
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手作業と機械により文字盤は研磨されるので、ラピスラズリの自然な素材の持ち味を発現させるには、さらに大きな試練が待ち受けている。壊れやすくもろいその石は、針、インデックス、日付窓を取り付けるために穴を開けなければならず、マエストロのユニークな文字盤に合うように形を整えなければならない。これは最も大変な段階であり、石をカットすることができないため、忍耐強く、マエストロのシルエットを際立たせる非対称の輪郭へと、巧みに正しい形に研磨しなければならないからだ。
ベゼルに施されたブルーのカラーミックス・コーティング
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「マエストロ 2.0 ウルトラシン・ラピスラズリ」は、芸術と建築の世界からバロック様式のモチーフに着想を得たジェラルド・ジェンタの豊かな創造的遺産を受け継ぎ、彼の絶頂期のデザインを象徴する、生き生きとした表情豊かな様相が見て取れる。文字盤のデザインは、ジェラルド・チャールズの文字マークの下に「Geneve」とサインされたブランドの新しいロゴによって完成されている。
マエストロのポリッシュ仕上げのステンレススティール製ケースは、ベゼルに施されたブルーのカラーミックス・コーティングによってさらにその表現が引き立てられた。物理的および化学的な表面処理により、豊かなブルーカラーを得てなお耐傷性も向上している。ポリッシュ仕上げのベゼルとメインケースのコントラストは、ホワイトのスーパールミノバが付されたアプライド・インデックスやラピスラズリ文字盤の有機的なパターンとも大胆に共鳴している。
ブランド創立 25 周年を記念してカスタマイズされたローター
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「マエストロ 2.0 ウルトラシン・ラピスラズリ」は、カリテ・フルリエ・レベルの手仕上げが施された自動巻きムーブメント、スイス製マニュファクチュール 2.0キャリバーを搭載している。コート・ド・ジュネーブ・ストライプ、ペルラージュ、コリマソン、イエローゴールドのエングレービングなど、伝統的な仕上げ技法を組み合わせた装飾が施され、ブランド創立25周年を記念してカスタマイズされたローターを備えている。
マニュファクチュール 2.0キャリバー
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注目すべきディテールと着用イメージ