アストンマーティンとジラール・ペルゴは、どちらも魂を揺さぶり、感情を高め、そして感覚を呼び覚ます製品の代名詞と言える存在であろう。その英国の高級車メーカーとスイスのマニュファクチュールが、さまざまな感動に満ちた体験をオーナーにもたらす時計を作り上げた。「ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション」は類を見ない特徴を備えている。それは虹色に輝くダイヤルに他ならない。アストンマーティンのアイコンである英国のスポーツカーを彩ってきた虹色にインスピレーションを得て、通常は自動車に用いられるペイントを採用した本作だが、成功するまでには、まったく新しい非常に複雑な工程が必要だった。
ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション
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自動巻き(Cal.GP03300-2451)。63石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。Tiケース(直径42mm、厚さ12.16mm)。100m防水。319万円(税込み)。
時計製造のペイントに関する基準は自動車分野における基準よりはるかに厳格で、全体の美観を損なう可能性のある残留粒子を取り除くために長時間のろ過作業が必要となる。グリーンは英国のスポーツカーの代名詞であり、公道でもサーキットでも、長年にわたってアストンマーティンを象徴する数々の車両を彩ってきた。今日では、この英国ブランドの愛好家の間で最も人気のあるカラーとなっている。ジラール・ペルゴは今回、アストンマーティンが好む虹色を帯びたグリーンを取り入れて独自のカラーを作り上げた。
虹色を帯びたグリーン文字盤
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その結果、光との繊細な相互作用によって、見る角度によりグリーンからオレンジへと移り変わるダイナミックなダイアルが誕生した。新作のダイヤルは大胆な主張を感じさせるものだが、1975年以来、ロレアートは常に形状と仕上げの巧みな組み合わせによって時計愛好家を魅了し、際立つ存在であり続けてきた。
軽量で高性能なチタン
ハイパフォーマンスカー製造の豊かな歴史を持つアストンマーティンは、車両の軽量化の重要性を明確に認識している。長年にわたり、軽量素材だけでなく、チューブを使用する製造法などの独自のノウハウにより、すばらしいパフォーマンスを発揮する、強靭で(ハンドリングに不可欠な)剛性を備えた軽量なスポーツカーを生み出してきた。
同様に、ジラール・ペルゴもフォージドカーボンを始めとした軽量素材を使用したモデルを製造してきた。今回の新作、「ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション」にはグレード5チタンが選ばれている。チタンは、軽量で強靭、高剛性、耐食性、非磁性、低アレルギー性といった特性を持つ金属で、いずれも時計製造に役立つ特性を有した素材だ。
印象的なパワープラント
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「ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション」の心臓部に組み込まれているのは自社製ムーブメント、Cal.GP0300だ。アストンマーティンのロゴが刻まれたサファイアクリスタルのケースバックから眺めることができるこのムーブメントは、ラ・ショー・ド・フォンの自社工場で製造され、ロレアート・モデルに最適な形状となっている。ムーブメントの優雅さをさらに高めるのが、ブリッジに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾、面取り、鏡面仕上げのネジ、地板のペルラージュ仕上げ、エングレービングされた金箔文字などで、いずれも自社の妥協のない基準に従って施されている。