ヴァシュロン・コンスタンタンは、創業270年を祝う展覧会「THE QUEST(探求): 270年にわたる卓越性への追求」を原宿で一般公開した。この展覧会は、メゾンの歴史、革新、職人技など、高級時計製造の核心を体験できる内容で、世界の主要都市を巡るものだ。
展覧会概要
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1
営業時間:11時~19時(最終入場18時30分)
定休日:火曜日
入場料:無料(ご予約来場優先、来場規制あり)
お問い合わせ先:0120-63-1755
詳しくはこちらから
https://www.vacheron-constantin.com/jp/en//events/tokyo.html
THE QUEST(探求): 270年にわたる卓越性への追求
本展は、時計愛好家はもちろん、メゾンに興味を持つ全ての方々に向け、タイムピース、キャリバー、部品、時計製造のツールの展示を通して、270年にわたるメゾンの歴史を楽しめる内容だ。時間計測の真髄に触れ、情熱により躍動し、世界初や新記録を伴う技術革新により刻まれた歴史を体感できる。展示されるタイムピースは、芸術的な視点と繊細な職人技を組み合わせた技術創意と優れた機構の完璧な均衡への絶えまぬ努力を体現し、メゾンの核心を垣間見ることができる。
遺産と伝統
最初の展示室は、1755年に遡るメゾンの卓越への探求を紹介し、ヴァシュロン・コンスタンタンの傑出し豊かなアーカイブからの資料、写真、歴史的タイムピースを通して物語りを楽しむことができる。ここには、メゾン創業を意味する、ジャン=マルク・ヴァシュロンの最初の見習いとの契約書の複製も含まれる。これを原点とし、メゾンは絶え間なく限界へと挑戦を続けながら、その時計製造における貴重な技術に熟達する力を立証してきた。
メゾンのモットー
本展を通して、創業者の一人であるフランソワ・コンスタンタンが、1819年に三代目のジャック=バルテルミー・ヴァシュロンに宛て、以来メゾンのモットーとなっている「できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である」という言葉の意義を深く理解できるだろう。そして来場者を時計製造のはじまり、工芸技術と仕上げ、時計製造とグランド・コンプリケーション、探究といった一連の旅へと誘う。
工芸技術
時計製造における数々の傑作を支える高い技術を持った男女の職人たちを讃えるため、メゾンが名声を博す古来の技術に焦点をあて、時の経過を表現する永遠に紡がれる糸のように、これらの技巧を展示。エナメル、彫金、ジェムッティング、ギヨシェ装飾など、メゾンが今日まで習熟した伝統技術をご覧いただける。
高級時計製造
この部屋では、ヴァシュロン・コンスタンタンが製作した最も複雑なムーブメントを見ることができる。これらの機構と繊細な部品の美しさを余すところなく見定めるために、特別なディスプレイを設け、裸眼では見ることのできない部分を楽しめる仕掛けが施されている。2024年に発表し、当時、世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを搭載する「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」に関する展示室では、2877個の構成部品と世界初の中国暦パーペチュアルカレンダーを含む63の複雑機能を記載した特別な展示をご覧いただける。
THE QUEST(探求)
最後の展示室では、何世紀にもわたる天文学と時計製造の繋がりを想起させる演出により、メゾンの今年のテーマである「The Quest(探求)」をより近くに感じることができる。目を凝らし熟考することで、見るものを無数の可能性に導き、新たな冒険に誘う。宇宙、人が行う時の計測、そして無限の可能性への道である天の川と遥かなる空の荘厳な眺めのもと、来訪者たちは、自身の探求について思いを巡らすこととなるだろう。この展示室では、自身の探求、そして宇宙と時の概念の親密な関係を常に思い起こさせてくれるはずだ。壮大な天文学のスケールから、微小な時計の構成部品に至るまで、ヴァシュロン・コンスタンタンは270年にわたり、時の計測の真髄を追求し、更新し続ける探求をし続けている。
STANDBY
展覧会の会場に隣接する“StandBy”では、5月7日まで、陶芸家で茶人の山田翔太氏の作品展示をおこなう。美への探求、自分自身への探求を促す山田氏の茶会は伝統と遺産を大切にしながら、挑戦を忘れないメゾンの姿勢とも重なる。
