ジラール・ペルゴのアイコニックな「ロレアート」に、新作モデル「ロレアート インフィニットグレー」が加わった。グラン フー エナメルの技法を用いたグレーダイアルを特徴とするタイムピースだ。八角形のベゼルを持つロレアートの象徴的なケースには、自動巻きのCal.GP01800を搭載している。
熟練の技が生む“インフィニットグレー”ダイアル
ジラール・ペルゴのアイコニックなコレクション「ロレアート」より、新作モデルとして「ロレアート インフィニットグレー」が発表された。

自動巻き(Cal.GP01800)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径42mm、厚さ10.68mm)。100m防水。250万8000円(税込み)。
本作で特筆すべきは、輝きと深みを見せる、青みがかったグレーのグラン フー エナメルダイアルだ。粉末状のシリカ、鉛丹、カリ、ソーダを正確な比率で混合したもので、金属酸化物と結合させることで、本作のような趣のある色味を可能としたエナメルが出来上がる。このエナメルを細心の注意を払って塗り重ね、約800℃の高温窯で5~10回繰り返し焼成するという工程によって生み出される。この技法は焼き上がった際の品質の予測が難しく、中にはわずかな欠陥から完成品として認められないダイアルも生じる。しかしながら、無事に完成したダイアルは色あせや劣化が一切なく、半永久的にその美しさが保たれるという。
この優美なダイアルを際立たせつつも、時計全体のデザインはロレアートの象徴的な要素に忠実である。1975年のロレアートのフォルムが現代的に再解釈されており、円形の台座と八角形のベゼルが織りなす調和の取れたデザインは健在だ。また、ケースと一体化したフォルムを有するブレスレットには、ポリッシュとサテンの仕上げが交互に施され、入り組んだ独特の造形美を強調している。
ムーブメントは、自動巻きのCal.GP01800を搭載する。厚さわずか3.97mmという薄型設計ながら、約54時間のパワーリザーブを有しており、ケース厚10.68mmという本作のスリムなフォルムにも寄与している。またトランスパレント仕様のケースバックからは、施された丹念な装飾や駆動を観賞することができる。
