A.ランゲ&ゾーネ「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」の新作が発表された。今作は、18Kピンクゴールド製ダイアルと18Kホワイトゴールド製ケースを組み合わせた世界限定100本の稀少モデルだ。ジャンピングセコンド機構と動力制御メカニズム、ゼロリセット機構が搭載されている。
職人技を駆使したジャンピングセコンドウォッチの傑作
A.ランゲ&ゾーネの「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」に、世界限定100本の新作モデルが発表された。リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンドは、その名の通り秒針がステップ運針するジャンピングセコンド機構を搭載したコンプリケーションウォッチだ。

「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」の新作として発表された数量限定モデル。クラシカルな18Kピンクゴールド製ダイアルが特徴だ。手巻き(Cal.L.094.1)。50石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KWGケース(直径39.9mm、厚さ10.6mm)。3気圧防水。世界限定100本。要価格問い合わせ。
ダイアルは、18Kピンクゴールド製。温かみのある色合いが、全体のクラシカルなデザインにマッチする。時分秒をそれぞれ独立したインダイアルで示すレイアウトは、フェルディナント・アドルフ・ランゲにも影響を与えたとされるドレスデンの天才時計師、ヨハン・ハインリッヒ・ザイフェルトの「クロノメーターNo. 93」に着想を得たものだ。
ダイアルの上部には本作の主役である秒表示が配され、その右下に分表示、左下に時表示が重なる。6時位置の三角形の小窓は、通常はダイアルと同色であるが、パワーリザーブが10時間を下回った際に赤色へ切り替わるインジケーターだ。
本作には、ジャンピングセコンドの他に、動力制御メカニズムとゼロリセット機構が搭載されている。動力制御メカニズムは、主ゼンマイの巻き上げが十分である場合も少なくなった場合であってもテンプに常に一定のエネルギーを供給するというものだ。一般的な機械式時計では、主ゼンマイの巻き上げ量が少ない状態ではトルクが不足し、テンプに十分なエネルギーを伝達できないが、動力制御メカニズムを搭載している本作では、そのようなことが発生しない。ゼロリセット機構は、リュウズを引き出すことでテンプが停止し、瞬時に秒針が帰零するというものだ。これによって、正確な時刻合わせを行いやすくなっている。
18Kホワイトゴールド製のケースは、直径39.9mm、厚さ10.6mmと、ドレスウォッチらしい上品なサイズ感。湾曲した短いラグやポリッシュとヘアラインを組み合わせた仕上げなど、立体感のあるディティールが特徴だ。
シースルーバックからは、機械式手巻きムーブメントのCal.L094.1を鑑賞することができる。ストライプ装飾を施した洋銀製の4分の3プレートやハンドエングレービングの入ったテンプ受け、スワンネック型のバネを用いたビートエラー修正機構、ゴールドシャトン、ブルースクリューなど、グラスヒュッテ様式のムーブメントを存分に堪能することが可能だ。
