オメガは「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」に4つのデザインと、ストラップの組み合わせによる7つのバリエーションを新たに発表した。これらの新作モデルのテーマは、「日々進化してきたオメガのセラミックス加工技術による新たなケース」だ。精度の高い加工によって面は整っており、奥行きや輝きを備えた仕上げとなっている。
セラミックスを使った「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」の新作
オメガは「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」コレクションにおけるふたつのデザインを刷新。ふたつの新たなデザインを追加した。
スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーンは、1968年にアポロ8号が人類初の月周回飛行に成功し、地球から見て月の裏側、すなわちダークサイドに到達したこと、そして、その乗組員全員がスピードマスターを着用していたことから着想を得たコレクションだ。
今般の新作についての技術的トピックスは、日々進化してきたオメガのセラミックス加工技術による新たなケースだ。新たな意匠として取り入れたのが面取りポリッシュ仕上げであり、精度の高い加工によってこの面は整っており、奥行きや輝きを備えた仕上げとなっている。

各モデルのケース径は、ダークサイドを象徴する力強さのある44.25mmであり、これは従来モデル同様である。一方、各種造形やバランスの見直しにより、より洗練されたスリムなシルエットへ進化している。そのほかのディティールにも進化が見られる。ベゼルとリュウズには、強化されたリキッドメタル™技術を採用して、耐久性と耐傷性を大幅に向上させているのだ。
今般、4つのデザインが発表され、ストラップの組み合わせによる7つのバリエーションが用意される。
ブラック基調の「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」
自動巻き(Cal.9900)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。セラミックケース(直径44.25mm、厚さ15.09mm)。50m防水。各221万1000円(税込み)。
ひとつめは、初代「ダーク サイド オブ ザ ムーン」を再構築したデザインである。艶のあるブラック文字盤にホワイトのインデックスおよび各種針のコントラストが効いており、ここに、“Speadmaster”のロゴと、クロノグラフ秒針の先に施されたレッドの挿し色が鮮烈な仕上がりである。
この文字盤は、レーザーブラッシュ仕上げを施した二層構造のセラミックス製であり、タキメーターが刻まれたリキッドメタル™製ベゼルとともに、新作の見どころとなっている。
搭載されるのは、自動巻きコーアクシャル・マスター クロノメーターCal.9900である。最低1万5000ガウスもの耐磁性能を持ち、METAS認証を受ける高い実用精度を持つムーブメントで、基礎性能は現代基準でトップクラスである。センターの時分表示に加え、クロノグラフ秒針、3時位置には同軸による60分と12時間の積算計、9時位置のスモールセコンドを備える。
クラシカルな印象もあるナイロンストラップモデルと、モダンでスポーティーなラバーストラップモデルが用意され、好みやスタイリングによって選ぶことができる。
レッドカラーが目を引く「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」

手巻き(Cal.9908)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。セラミックスケース(直径44.25mm、厚さ13.02mm)。50m防水。226万6000円(税込み)。
ふたつめは、レッドのクロノグラフ秒針が印象的な新デザインだ。文字盤はマットな仕上げで、ここにブラックのインデックスと時分秒、および積算針を組み合わせ、オメガのロゴもダークに仕上げてコントラストを抑えている。ここに、本作の特徴的なトライアングル型でレッドのクロノグラフ秒針と、同じくレッドの“Speadmaster”のロゴがインパクトのある仕上がりである。
搭載されるムーブメントは手巻きコーアクシャル・マスタークロノメーターCal.9908である。

自動巻きのCal.9900とはデザインが大きく異なり、ムーブメントのほとんどを覆うプレートはマットブラックに仕上げられており、そこにアラベスク模様のジュネーブ装飾仕上げが施されている。
表示は、センター時分表示、クロノグラフ秒針、3時位置の60分と12時間の積算計、9時位置のスモールセコンドとなる。なお、本作はラバーストラップの組み合わせのみとなる。
ダークトーンの「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」
自動巻き(Cal.9900)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。セラミックスケース(直径44.25mm、厚さ15.09mm)。50m防水。各226万6000円(税込み)。
3つめは、ダークトーンでまとめられたデザインの新作モデルである。すべての外装パーツがブラックモノトーンの仕上がりで、搭載される自動巻きコーアクシャル・マスタークロノメーターCal.9900も、本作のためにダークトーンに仕上げられている点が見どころだ。

セラミックス製文字盤にはレーザーサンドブラスト仕上げを施し、梨地の風合いを持たせている。スーパールミノヴァを塗布したインデックスが施されており、暗所では、ダークトーンの中で鋭く発光する様を楽しむことができる。組み合わされるのは、ナイロンストラップと、ラバーストラップだ。
手巻きムーブメントを搭載する「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」
手巻き(Cal.3869)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックケース(直径44.25mm、厚さ12.97mm)。50m防水。各232万1000円(税込み)。
最後は、史上初めて月の裏側を目にしたアポロ8号の乗組員をたたえるモデルの新バージョンだ。アポロ8号のジム・ラヴェル船長が残した「月は本質的にグレーだ」という歴史的な名言から着想を得た、グレーモノトーンのモデルである。ケースや積算計、ベゼルはグレーで、文字盤は大胆にスケルトナイズされている。そこからのぞく手巻きコーアクシャル・マスタークロノメーターCal.3869には、レーザー加工による月面のテクスチャーが施される。さらに、ケースバックには月の裏側のモチーフが同様に施されており、本作全体で月、およびコレクションのテーマを表現している。

センター時分針とクロノグラフ秒針に加え、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドを備え、コレクションでは本作のみが3つのインダイアルを持つデザインとなる。本作には、テーマカラーに合わせたグレーのナイロンストラップとラバーストラップの組み合わせが用意される。