ユリス・ナルダンの「フリーク ワン」とウルベルクの「ワンダリングアワーサテライトディスプレイ」を融合させた「UR-フリーク」がドバイ ウォッチ ウィーク2025で発表された。双方の象徴的な技術が本作には注がれており、機構の魅力が表現された仕上がりとなっている。

ユリス・ナルダンとウルベルクのコラボレーションウォッチが登場
ユリス・ナルダンとウルベルクのタッグを組んだ「UR-フリーク」が発表された。本作のベースとなったのは、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)2023で「アイコニックウォッチ賞」を受賞した「フリーク ワン」であり、ここにウルベルクのアイコンのひとつである「ワンダリングアワーサテライトディスプレイ」を組み合わせている。

自動巻き(Cal.UN-241)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約90時間。Tiケース(直径44mm、厚さ12mm)。30m防水。世界限定100本。1889万8000円。
アンスラサイトグレーのチタン製ケースをベースに、ウルベルクを象徴するエレクトリックイエロー(パントーン 395 C)をラバーストラップと、ワンダリングアワーサテライトディスプレイのアーム先端に配した、前衛的なデザインが特徴である。
ケースデザインは、フリーク ワンに採用された直径44mmのチタン製ケースをベースとしており、ベゼルとケースバックにウルベルクのアイコンであるフルーテッド状の加工を配し、双方のデザインコードを融合させている。

ユリス・ナルダンの「フリーク」は、ムーブメントそのものが回転して時刻を指し示す独自の表示形式を持つ。一方のウルベルクは、新たな時刻の表示形式を創作することを基軸としており、その哲学がユリス・ナルダンと共鳴することで、本作の着想につながっている。
本作の時刻表示は、回転するカルーセルから伸びる3つのアームの内、1時から5時位置の分スケール上にあるアームと、そのアーム上のキューブによって構成されている。キューブが“8”、アーム先端が“45”を指し示す時、現在時刻が8時45分であることを意味する。本作の中央には、ユリス・ナルダンの技術力の象徴とも言えるシリコン脱進機が配され、本作の機構の核となるのと同時に、その繊細な造形がデザイン上のアクセントとして効いている。

また、「フリーク ワン」同様に本作はリュウズを持たず、ロッカーと呼ばれる部品を引き上げてベゼルを回転させることで時刻調整を行う方式が採用されている。また、手巻きはケースバックを回転させることで実現する。リュウズを持たないことで本作は、手首に装着した際の洗練されたストリームラインが際立つ仕上がりとなっている。



