ブレゲは、創業250周年記念モデルとして、レディースコレクションの「レーヌ・ドゥ・ナープル」にふたつの新作を追加する。「レーヌ・ドゥ・ナープル クレイジー・フラワー」は風に揺れる花をテーマに、ダイヤモンドが揺れ動くギミックを備える。「レーヌ・ドゥ・ナープル ペルル・アンペリアル」は、完全球形と豊かな虹彩を備えたアコヤパールを主役に据えたモデルだ。いずれも、オートオルロジュリー(高級時計製造)とオートジョアユリー(高級宝飾技術)の両面から250周年を祝う仕上がりである。

ブレゲ創業250周年を記念するフェミニンな2モデルが登場
ブレゲは、創業250周年記念モデルとして、「レーヌ・ドゥ・ナープル」コレクションの2モデルを発表した。レーヌ・ドゥ・ナープルは、ブレゲのサインが記されたコレクションの中で、唯一、すべてがフェミニンなコレクションであり、煌びやかなジュエリーウォッチが並んでいる。
新作の「レーヌ・ドゥ・ナープル クレイジー・フラワー」と「レーヌ・ドゥ・ナープル ペルル・アンペリアル」は、オートオルロジュリー(高級時計製造)とオートジョアユリー(高級宝飾技術)の両面から250周年を祝うハイジュエリーウォッチとして仕立てられている。2モデルは、しなやかでエレガント、そしてナチュラルという共通のDNAを共有しながら、それぞれ異なる素材とモチーフで個性を際立たせている。
風に揺れる花を表現した「レーヌ・ドゥ・ナープル クレイジー・フラワー」

自動巻き(Cal.586/1)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18Kブレゲゴールドケース(横24.5mm、厚さ10.7mm)。1.5気圧防水。要価格問い合わせ。
新作はいずれも、250周年記念モデルに用いられる18Kブレゲゴールドを採用している。柔らかく、上品なイエローを基調としつつ、レーヌ・ドゥ・ナープル クレイジー・フラワーは、風に揺れる花から着想を得て、バケットダイヤモンドを花びらに見立てて贅沢にセッティングしている。
注目は、このバケットダイヤモンドの取り付け方法だ。このモデルのために考案された3層構造の「ムービング・フラワーセッティング」は、セットされたダイヤモンドが、開いたり閉じたりと、可動式になっている。これにより、着用時のわずかな動きによって、滑らかに揺らめくように動き、光の反射に表情を生むのだ。

その内部には、厚さ3.9mmの自動巻きムーブメント、Cal.586/1を搭載する。プラチナ製回転錘には「プチ・トリアノン」のギヨシェ装飾が施され、ケースバックから鑑賞可能となっている。
アコヤパールを主役に据えた「レーヌ・ドゥ・ナープル ペルル・アンペリアル」

自動巻き(Cal.586/1)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18Kブレゲゴールドケース(横28.4mm、厚さ10mm)。1.5気圧防水。4374万7000円(税込み)。
もう一方の新作であるレーヌ・ドゥ・ナープル ペルル・アンペリアルは、完全球形と豊かな虹彩を備えたアコヤパールを主役に据えたモデルだ。ケースからブレスレットにかけてパールをふんだんに配し、その柔らかな光沢を、ブレゲゴールドとダイヤモンドの輝きが引き立てる構成になっている。
さて、コレクション名のレーヌ・ドゥ・ナープルは、ナポリの女王を意味し、19世紀初頭にナポリ王妃となったカロリーヌ・ミュラのことを指す。そして、カロリーヌ・ミュラは、手首に着ける時計として考案された本当の意味で初の“腕時計”をアブラアン-ルイ・ブレゲから入手した歴史がある。腕時計にとって歴史的なこの出来事が起きた19世紀に、日本において養殖が始まったのがアコヤパールであり、時期的な一致から着想を得たのが本作であるのだ。

ベゼルやケースサイド、文字盤には大小様々なダイヤモンドがセットされ、ケース6時位置にはひときわ大きく、存在感のあるアコヤパールが配される。オフセットされた文字盤は、パールと呼応する色調を見せるオパール製だ。そして文字盤上のブレゲ型針を駆動するのは、自動巻きムーブメントのCal.586/1である。



