バーゼル日記3月21日
日本はそろそろ桜が咲く季節だろう。ここバーゼルにも日本のものとは種類が異なるが桜の木があり、季節となると咲き誇る。また大きな花をつける木蓮は今、町のあちこちに咲いていて風景を彩っている。
さて今日21日からは、本格的な取材が始まり、今日の最初の予定は”タグホイヤー“だ。
その入り口に所には大きなプロペラ状の回転するオブジェがあり、今年このブランドが力を入れているオータビアを印象付けているのだった。
オータビアは自動車や飛行機が大量生産されるようになった1933年に、創業家族の3代目シャルル・エドアード・ホイアーが世に送り出したダッシュボード計器として設計生産し、大きな成功を収めた時計だった。のちの1962年に現会長のジャック・ホイヤーによって、回転式ベゼルを持つクロノグラフ腕時計として発表された人気のシリーズ時計だった。
その入り口に所には大きなプロペラ状の回転するオブジェがあり、今年このブランドが力を入れている オータビアを印象付けているのだった。
オータビアとはオートモビルとアヴィエーションを組み合わせた造語で、今年2019年に画期的なひげゼンマイを備えた、未来的なスペックを持つ時計として、歴史に再びその足跡を刻むことになったのだ。
ギー・セモン率いる物理学者、数学者、科学者からなる開発チームがこの画期的なひげゼンマイを開発し、クロノメータ認定を持つ、キャリバー5にこのカーボンコンポジット製ひげゼンマイを組み合わせたムーブメントは、ひげ玉をも一体化した構造を持ち、組み込む問いに細かな調整を必要としないという、生産効率の良い時計の心臓部を動かすものとなった。そして他のどの素材によって作られるひげゼンマイより、衝撃にも強く、強靭で安定性を確保することができたと聞いた。
次の取材先はイタリアン・ファッションの世界を牽引するブランド“グッチ”の時計部門グッチ・タイムピース。今年の新作はグリップという名前の、クオーツムーブメントのユニセックスモデル。回転するディスクの数字を3つの窓から、日付、時間、分と読み取る、デジタルスタイルの時計で、昔の懐中時計時代からあるスタイルだが、グッチが作るとなかなか新鮮な雰囲気となる。
またインデックスの数字の代わりに、グッチが好んで用いるモチーフの蜂をあしらった自動巻きモデルは、19ゴールドと茶色をベースにした、とてもシックな仕上がりを見せていて、ファッション性も高くお洒落な人々の注目を浴びるに違いない。