バーゼル日記3月22日 チューダー
日本への上陸が始まった“チューダー”からは、ネオ・ヴィンテージ・ウォッチを標榜するブラックベイというダイバー・ウォッチのシリーズがバラエティー豊富に展開されていた。
過酷に肉体を酷使しながら、高いスキルとパフォーマンスで、ゲームを盛り上げるラグビーやフットボールのスタープレイヤーたち。
彼らの不屈のスポーツに打ち込む精神の伝統を時計に重ね合わせ、さらにそれにコンテンポラリーな時計製造というものを掛け合わせるという、ハイブリッドさをコンセプトにしているのだという。
ブラックベイ・クロノS&Gは、どこか懐かしい表情を持つダイバー・クロノグラフだが、チューダーのダイバーズウォッチづくりには、もうなんと60年もの歴史があるのだそうだから、このブランドを代表する時計としての顔であることは間違いがないだろう。
その名が示すように、ステンレススティールのケースに、ゴールドのリュウズやプッシュボタンを持ち、黒地に金色の数字をあしらったベゼルなど、どこか懐かしいスタイルの、ヴィンテージ感あふれる時計としてまとめ上げられているのだ。
これにはゴールドとステンレスのコンビのブレスレットや、ラバーベルトに加え、厚手の革を二重構造に段重ねにした、昔のパイロットウォッチ風のレザーバンドも用意されていて、重ねて使うこともできるし、また下段の部分を取り外して使うこともできる。ユーザーは自分のスタイルに合わせ、好みのものを選んで楽しむことができるのだ。
このシリーズにはスティールをPVD加工で黒く染めた、ブラックベイ・ダークというモデルや、経年変化を楽しむ素材として近年人気のブロンズをケース素材に採用した、ブラックベイ・ブロンズモデルが作られた。チューダーのものはマット仕上げのスレート・グレーのベゼルにより、落ち着いた感じがして好感が持てる。