ブローバより1940〜50年代に製造され、米軍で使用されていた時計をモチーフとした新作モデル「ミリタリー」全3モデルが発売された。
ダイアルにダブル回転リングを搭載した「ミリタリー」Ref.96A245は、米空軍の依頼で少数のみ製造された時計をモチーフにしたモデル。
軍用時計をモチーフにした新作
ブローバは1875年、アメリカのニューヨークで誕生した時計ブランドだ。20世紀中頃には、米軍に数多くの軍用時計を納入した歴史を持つ。今回発表された新作モデルは、そのような軍用時計をモチーフとして製作された。
「ミリタリー」Ref.96A245は、米空軍の依頼でテスト用モデルとして製造された「A-15」をオリジナルとするモデルだ。特徴は文字盤外周と内周のリングが回転すること。2時位置に配置されたリュウズで外周のリング(60分スケール)を回し、最大60分まで経過時間を計測することができる。また4時位置に配置されたリュウズでは内周のリング(12時間スケール)を回すことができ、最大12時間の計測が可能となっている。さらには3時位置のリュウズを引くことで秒針を停止させるハック機能も搭載。軍用時計にハック機能が必要不可欠と言われるのは、戦場で大勢の兵士たちが作戦行動を行う際に、全員の時計を秒単位で合わせる必要があったため。ダブル回転リングとハック機能という、「ミリタリー」という名にふさわしい機能を備えた時計だ。
ブローバ「ミリタリー」Ref.96A245
自動巻き(Cal.82S6)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径42.0mm、厚さ14.1mm)。3気圧防水。6万3000円(税別)。
自動巻き(Cal.82S6)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径42.0mm、厚さ14.1mm)。3気圧防水。6万3000円(税別)。
また「ミリタリー」Ref.96A246とRef.98A255の2モデルは、20世紀中頃に製造され米軍に納入されていた「3818-A」をオリジナルとしている。どちらも96A245と同じくハック機能を備えており、暗い場所での視認性を確保するために針とインデックスには蓄光塗料を塗布している。3モデルともストラップにはカーフレザーを採用。リュウズには音叉をかたどったブランドロゴが刻印されているが、96A245のみ旧ロゴが刻まれている。
ブローバ「ミリタリー」Ref.96A246
自動巻き(Cal.82S0)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径38.0mm、厚さ13.5mm)。3気圧防水。3万9000円(税抜)。
自動巻き(Cal.82S0)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径38.0mm、厚さ13.5mm)。3気圧防水。3万9000円(税抜)。
ブローバ「ミリタリー」Ref.98A255
自動巻き(Cal.82S0)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径38.0mm、厚さ13.5mm)。3気圧防水。4万3000円(税別)。
自動巻き(Cal.82S0)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径38.0mm、厚さ13.5mm)。3気圧防水。4万3000円(税別)。