聖夜を彩るパーティーの主役！ ホテル＆パティスリーによる、心躍るクリスマスケーキ10選

今年のクリスマスは、自宅でのパーティーを予定している方も多いのではないだろうか。そこで、厳選した都内10軒のホテルとパティスリーから、2アイテムずつ紹介する。ビジュアルのラグジュアリーさはもちろん、口に運んだ時のうっとりする味わいでも盛り上がること間違いなしの逸品そろいだ。ぜひ、ケーキを囲む大切な相手の笑顔を想像し、お好みの逸品を予約してみては？

グランド ハイアット 東京

　今年のテーマは“Draw Your Happiness”（明るい未来と希望を描こう）。ラム酒が香る艶やかなアントルメショコラ「Grande H de Luxe」は、オリジナルチョコレート「Grande H」をふんだんに使い、ラムレーズンを合わせた6種類の味と食感が楽しめる贅沢なチョコレートケーキ。イタリアで親しまれている小さなシュークリームを積み上げた「プロフィットロール “Arcobaleno”」は、苺、ピスタチオ、レモンなど6種のクリームが入ったプチシューにチョコレートを飾って虹（Arcobaleno）を表現している。個性豊かな全10種のケーキの他、クリスマスブレッドやハンパー、ローストビーフがセットになった人気メニューのテイクアウトなども豊富にラインアップ。

パーク ハイアット 東京

　ヨーロッパの伝統と感性を生かした繊細な味わいのケーキを、心を込めて贈る。テーブルで映える真紅が印象的な「ルージュ」は、大粒で濃い甘味が特徴の苺「あまおう」を惜しげもなく使用した果実味あふれるムースと爽やかなシャンパンムースのマリアージュが魅力。ベースのビスキュイにはピスタチオとドライストロベリーを使い、心地よい食感と酸味がアクセントに。天使の羽が舞い降りたような「ネージュ」は、味わいでもその優しさを表現。口溶けのいいホワイトチョコレートにヘーゼルナッツのプラリネムースを重ね、ダコワーズとスペキュロスクッキーの軽やかさが広がる。他にチョコレートケーキやショートケーキも揃える。3種のシュトーレンやパネトーネもぜひ。

ザ･キャピトルホテル 東急

　開業10周年を記念し「Phoenix Winter」をテーマに掲げた全6種類のケーキを展開する。ホテルのロゴである鳳凰（=フェニックス）が聖夜を羽ばたくゴールドの流線をデザインした「ノエルショコラ」は、幾重にも重なる層が魅力のチョコレートケーキ。ブランデー香るチャイ風味のシロップを含ませたアーモンド生地とクリーム、スパイスのガナッシュを重ねた大人好みの味わい。和柄の雪の結晶を纏った「レアチーズ for Christmas」は、柑橘のシロップに漬けたビスキュイの上に、マスカルポーネムース、クリームチーズ、フロマージュブランのクリームを贅沢に重ねている。およそ1年かけてじっくりと仕込んだ「シュトーレン」もぜひ味わっていただきたい逸品だ。

シャングリ・ラ ホテル 東京

　大切な人と過ごすホリデーシーズンに華をそえるスイーツを提案。オブジェのような佇まいの「メープル マスカルポーネ」は、シナモンやアニスなどが香るスポンジ生地をベースに、ドライイチジクやアプリコット、アーモンド風味の生地、苺のゼリーをサンド。全体をメープル風味のマスカルポーネムースで覆った繊細な口当たりだ。「モンブラン ブッシュ ド ノエル」は、薄く焼いて砕いたクレープ生地やビスキュイ ショコラ、シロップ煮した栗を食感のアクセントとして忍ばせている。クルミ味のスポンジやカシスジャム、バニラムースをトッピングし、さまざまなテイストが一体に。他に、クリスマスの訪れを楽しめる「アドベントカレンダー」は、特別なギフトにぴったり。

アマン東京

　エグゼクティブペストリーシェフの宮川佳久氏が腕を振るい、アマンらしいミニマルでシックな2種を展開する。「フォレノワール」は、ドイツ南西部の森林「黒い森（シュバルツバルト）」にちなんだクラシックなケーキ。さくらんぼリキュールを染み込ませたココア生地を生クリームで包み、カカオ70%以上のチョコレートを削っている。中には、上質な長野県産のダークチェリーを使用。ツリーのフォルムが秀逸な「モンブラン」は、最高峰と称される熊本県産の和栗とココナッツのメレンゲに、マダガスカル産のバニラを使ったカスタードとホイップクリームを重ね、和栗ペーストをコーティング。6粒の和栗が丸ごと隠れている。2種のシュトーレンやギフトボックスも販売。

帝国ホテル 東京

　毎年冬の時期に恒例となっている、館内を彩る約1000本の真紅のドーム型のバラ。その装花をイメージした「Noël Rouge」は、バラの香りが口の中に広がるロマンティックな佇まい。フランボワーズのジャムとバラのムースを重ねて、ライチとフランボワーズ風味のルビーチョコレートムースで包み、真っ赤なグラサージュで仕上げている。東京料理長 杉本雄氏による渾身の「Truffe「S」2020」は、栗の粒感を残したマロンクリームと黒トリュフ香るマスカルポーネクリームを使用したロールケーキをヘーゼルナッツムースで包み、チョコレートで切り株の形に。スライスした黒トリュフが芳ばしい香りを添える。ローストチキンなどと共に予約すれば、パーティーの準備は完璧。

The Okura Tokyo

　2019年に開業した「The Okura Tokyo」による、伝統を受け継ぐ数々。星と柊のオーナメントが聖夜を演出する「ブッシュ・ド・ノエル」は、オークラに30年以上前から伝わるレシピを復活させたもの。アーモンドとヘーゼルナッツの香ばしいプラリネを風味豊かなバタークリームと合わせ、しっとりとしたスポンジ生地でロール。童話の世界を思わせる薪の質感は、上質なクーベルチュールチョコレートで1本1本丁寧に。愛らしい「クリスマスショートケーキ」も忠実に伝統を受け継ぐケーキ。ミルキーで優しい甘さの生クリームとふんわりとしたスポンジ生地に、思わず笑みがこぼれる。スペシャリテを詰め合わせたオードブルや伝統のローストビーフもぜひ。

ピエール・エルメ・パリ

　パティスリー界のピカソとして愛されるピエール・エルメ氏と、チョークアーティストのフィリップ・ボードゥロック氏による「Fééries Célestes（天上の仙境）」が織り成すクリスマスコレクション。神秘的で不思議な「７」という数字を含むヘプタグラム（七芒星）は両者の前代未聞のコラボレーションに。七芒星を模った「エトワール イスパハン」は、フランボワーズ、ライチ、ローズが奏でるメゾンを代表するフレーバー「イスパハン」を存分に堪能できる作品。冷凍で自宅まで配送されるアイスケーキ「チーズケーキ セレスト」は、エルメ氏がアルザスで過ごした幼少期を想起させるイチゴとルバーブの組み合わせ。クリスマスケーキだけで全7種と実に多彩なラインアップ。

フレデリック・カッセル

　パリ郊外のフォンテーヌブローにパティスリー＆ショコラティエを構え、4半世紀に渡って世界を魅了し続けているフレデリック氏。まるでギフトのような「ル・ボヌール」は、アーモンドのふんわりとした生地にクリスピー状のピスタチオを重ね、バラの香りのフランボワーズジュレをピスタチオのバタームースで包み込んだ食感豊かな仕上がりに。スペシャリテのミルフイユから広がる新たな「ミルフイユ・シトロン・テ」は、酸味の効いたレモンクリームに香り高い瀬戸内レモンを使用したレモンのジュレを合わせたレモン尽くし。柑橘と相性の良いアールグレイの紅茶を使ったビスキュイとクリームがレモンと相性抜群。限定のボンボンショコラアソートもお見逃しなく。

ラデュレ

　パリ8区にあるふたつ星レストラン「ル・グラン・レストラン」の代表的なデザートであるブラン・マンジェをテーマに。エレガントな「ビュッシュ・ブラン・マンジェ」は、ヴァニラシロップに浸したジェノワーズ生地とビスキュイ・ジョコンドに、ヴァニラ風味のガナッシュ・モンテ、ヴァニラクリーム、ミルクチョコレート“ジヴァラ”のキャラメル、ヴァニラ・マスカルポーネ・ムースが層に。同フレーバーのマカロンも展開。「ビュッシュ・ルイーズ」は、ミルクチョコレートのマカロン生地に、ミルクチョコレート“ジヴァラ”のムースとクリーム、サクサクとしたフィユティーヌ入りのプラリネ、ミルクチョコレートのビスキュイが緻密に重なる。