「ロンジン アヴィゲーション ビッグアイ」は、深みのあるブルーのダイアルと、チタン製のケースが特徴のクラシックウォッチだ。2017年発表のブラックダイアルモデル以来の新作で、クロノグラフ機構にはコラムホイール制御を採用する自動巻きキャリバーL688を搭載している。
1930年代の雰囲気を色濃く残す新作
ロンジンは2021年の新作として、グラデーションを効かせたブルーダイアルと、軽量なチタン製ケースが特徴的な「ロンジン アヴィゲーション ビッグアイ」を発表した。1930年代に製作されたパイロットクロノグラフをデザインのモチーフとする本作は、20世紀初頭に活躍した飛行士たちと、その歴史へのオマージュとして誕生した。
ビッグアイという名称は、3時位置の30分積算計が他のインダイアルより大きいことから付いた呼び名だ。視認性に最大限の工夫がなされたダイアルは、数々のプロフェッショナルのニーズに応えてきた同社だからこそのデザインだ。
現代的な要素が詰まったクラシックウォッチ
自動巻き(Cal.L688)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。Ti(直径41mm)。30m防水。44万5500円(税込み)。
クラシックな外観を持つ本作だが、その中には現代的なウォッチメイキングの技術が数多く取り入れられている。最も特徴的なのは、チタンを採用した直径41mmのラウンドケースだろう。多くのヴィンテージウォッチと比較してはるかに大型のケースだが、非常に軽量であるため装着感の向上に大きく貢献している。くぼみを加えたベゼルに相性が良いボックス型のサファイアクリスタル風防には、視認性を高めるため多重層無反射コーティングが施されている。
目を引くダイアルカラーにはペトロールブルーを採用し、中心から外周にかけて色が濃くなるようにグラデーションが施されている。表面はマットな質感だが、ダイアルに当たる光の色や見る角度によって奥行きを感じられる、独特な表情を持つ。
時分針やアラビアインデックスには、ヴィンテージウォッチの趣を再現したベージュカラーのスーパールミノバが施されており、暗所での視認性も申し分ない。ビッグアイの証しである3時位置の大ぶりな30分積算計を備え、6時位置の12時間積算計、9時位置のスモールセコンドとともに、見やすさとデザイン製の高さを両立している。
搭載するムーブメントは、ロンジン専用のキャリバーL688だ。クロノグラフ機構には、高コストとされているコラムホイール制御を採用している。また精度を担うヒゲゼンマイにはシリコン製のものを使用し、現代の日常生活において心配される磁気帯びへの工夫がなされている。
その上、購入から5年間の保証が付帯しており万一の時も安心だ。ソリッドバックであるためムーブメントを鑑賞することはできないが、ケースバックには飛行機を描いた特別なデザインが刻印されている。付属するストラップはヴィンテージのような風合いを持つナチュラルブラウンレザーで、本体と非常に相性が良い。
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