カール・スッキー&ゾーネは、ブランド初となる機械式テーブルクロック「テーブルワルツ」を発表した。開発に2年を要したムーブメントCal.CS-T1を搭載する、ブランドの哲学を余すことなく体現したクロックである。
オーストリア生まれの時を刻む芸術作品
カール・スッキー&ゾーネは機械式テーブルクロック「テーブルワルツ」を発表した。オーストリア・ハンガリー皇帝のフランツ・ヨーゼフ1世や皇帝エリザーベートに仕えた宮廷時計師だったカール・スッキーと、彼の息子たちにちなんで名付けられたカール・スッキー&ゾーネ。2016年にファーストモデル「ワルツNo.1」を発表し、シンプルかつユニークなモデルを生み出している。
付属の鍵を使用する手巻き(Cal.CS-T1)。パワーリザーブ約168時間。真鍮製ケース(縦255×横145mm、奥行き85mm)。世界限定10台。528万円(税込み)。
今回発表されたのは腕時計ではなくテーブルクロックであり、新生カール・スッキー&ゾーネとしては初である。約150年前に、ウィーンの上流階級が集まるサロンを飾るテーブルクロックを製作していたカール・スッキーの精神を継ぐ本作は、モダンな解釈でスケルトン構造を採用。“空間と時の概念を変化させるクロック”としてデビューを飾った。
10本のみ製作されるこの特別なモデルは、同ブランドと副風の受賞歴を持つデザイナー、ライナー・ムッチュと、ウォッチメーカーのテレーゼ・ヴィブナーとのコラボレーションによって生まれたものだ。約2年間の開発期間を経て完成したムーブメントCal.CS-T1を搭載し、何より、カール・スッキー&ゾーネ独自のデザインを持つ歯車が目を引く。ゼンマイの巻き上げは昔ながらの鍵巻き式で、約168時間のパワーリザーブを蓄えることができる。
プレートや歯車など、ムーブメントを構成するすべてのパーツは、オーストリアのヴァルドフィアテル地方で製作。また、大胆にムーブメントを見せる前面と背面のガラスは、伝統的な手法を今に残すヴィーンのガラス工房、ロブマイヤー社によって手掛けられたものだ。
円錐形の外装はブラックカラーのコーティングを施した真鍮製で、縦方向に収まるムーブメントと調和。デザイン製に優れた高品質なパーツを組み合わせ、希少価値のある芸術作品にまで昇華させた。
Contact info: ノーブル スタイリング Tel.03-6277-1604
https://www.webchronos.net/news/20921/
https://www.webchronos.net/news/68325/
https://www.webchronos.net/news/52807/