ルイ・エラールは、スイスのデザイン集団「アトリエ・オイ」とコラボレーションを果たした新作「エクセレンス レギュレーター Louis Erard × Atelier Oï」を発表した。ロゴを廃した斬新なダイアルが目を引く特別なレギュレーターは、178本のみ製作される限定モデルだ。
計算された独創的デザイン
ルイ・エラールは、ヨーロッパの著名ブランドへデザインを提供するスイスのデザイン集団「Atelier Oi(アトリエ・オイ)」とのコラボレーションモデル「エクセレンス レギュレーター Louis Erard × Atelier Oï」を発表した。2019年以降、ヴィアネイ・ハルターやアラン・シルベスタインなど、著名な時計師とのコラボレーション作品を手掛ける同ブランドは、愛好家からの注目をこれまで以上に集めている。
1991年にスイスでオーレル・エビ、アルマン・ルイ、パトリック・レイモンの3人によって設立されたデザイン集団。チームスピリットを何よりも重視し、ジャンル間の壁を解消するデザインを生み出している。彼らが手掛けるのは建築やインテリア、プロダクト、グラフィックと幅広く、世界的なハイブランドのデザインに深く関わるほか、レッドドット賞をはじめとする権威ある賞を受賞する実力派。創設者の3人はスイス建築家連盟FASのメンバーでもある。
今回もベースモデルとなったのは、3本の独立した針を持つ「エクセレンス レギュレーター」だが、ひと目ではそれと分からないほどに独創的だ。本作のダイアルは“時間と空間を具体化する方法は?”ということを命題にデザインされた。
自動巻き(Cal.SW266-1)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径42mm)。5気圧防水。世界限定178本。54万4500円(税込み)。2021年10月発売予定。
その結果、「中心から外側に放射する」という極めて単純な方法で作られたのだ。それぞれ独立した時と秒を示す上下2本の針を中心とし、ダイアル外周に向かって線が広がってゆく、これまでに見たことのないデザインである。時計の起源とされる日時計を彷彿とさせるダイアル表面に刻まれた細い溝が、光と影のはっきりとしたコントラストを生み出している。
細かく刻まれたダイアル上の溝は全部で60本あり、このストライプがミニッツインデックスの役割をする。また5本のうち1本を濃い色にすることで、これがアワーインデックスとなる。一見、視認性を放棄したように感じる本作のダイアルだが、デザイン性と腕時計としてのデザインを両立した、ふたつとない個性を持つ作品だと言えるだろう。
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