知識の習得を“愉しむ”ウオッチコーディネーター検定を今年度も実施

2021.10.07

時計販売員に向けた資格検定制度「ウオッチコーディネーター検定(CWC)」が今年度も実施される。時計にまつわる歴史から販売ノウハウまで、非常に幅広い知識を得られるこの資格への挑戦は、時計愛好家にとっても有意義なものになるだろう。なお、申し込み期間は2021年11月1日(月)から同月30日(火)。試験は22年1月26日に東京と大阪で行われる。

ウォッチコーディネーター検定

第11期ウオッチコーディネーター検定

 時計販売員のための資格検定制度である「ウオッチコーティネーター検定」、通称CWC(Certified Watch Coordinator)が、今年度も実施される。日本時計輸入協会が2011年に創設したこの資格は、時計業界全体の顧客満足度を向上させるという取り組みのひとつとして生まれたものである。

 時計販売の現場において、専門知識を豊富に備えた、適切な接客対応ができる「時計販売のスペシャリスト」の育成を目指すウオッチコーディネーター検定。創設から約10年が経過した現在では、約2800人の有資格者を輩出しており、全国の時計専門店や百貨店の時計売り場で活躍している。実際、リアルな接客の現場で、資格習得で得ることができた知識が役に立ったと話す販売員も多い。

 ウオッチコーディネーター検定の内容は、時計に関係する歴史やムーブメントのメカニズム、細かなパーツの名称、そして販売・接客に対する心得までと、非常に幅が広い。前述のとおり時計販売員向けの資格だが、多くの知識を体系的に深めることができるウオッチコーディネーター検定は、時計を趣味とする愛好家や、複数の時計を所有するコレクターにとっても有意義であり、魅力的に感じられるはずだ。

公式テキスト

ウオッチコーディネーター検定の魅力のひとつが、非常に完成度の高い公式テキストだろう。文章だけではなく写真や図を多く用いており、コラムを交えながらの解説などは、初心者にとっても理解しやすい。CWC(3980円、税込み)と上級CWC(7945円、税込み)に分かれており、それぞれのテキストは全国の書店および全国官報販売協同組合拠点と、日本時計輸入協会 JWIA-CWC事務局で注文可能。

 また、筆記試験の合格者向けプログラムにも注目したい。東京と大阪にある時計学校では、実際にムーブメントの分解・組み立てを行う実習が開かれることに加え、時計業界で影響力のある講師を招いたセミナーにも参加することが可能になる。

 分解・組み立てに関しては、テキストにおおよその作業工程が写真付きで解説されているが、自身で実際に作業を行う機会は決して多くない。理論を知るだけではなく、身をもって体感することで、その内容の理解度は一層深まるだろう。公式テキスト“プラスアルファ”の貴重なプログラムが、時計趣味人を刺激するに違いない。

 今年度開催の第11回ウオッチコーディネーター検定への申し込み期間は、2021年11月1日(月)から同月30日(火)までで、本試験は22年1月26日(水)に東京と大阪の2会場で実施される。なお、CWC検定の合格者のみに受験資格が与えられる上級CWCの試験も同日に実施予定だ。

 少しでも興味を持った方は、この機会に挑戦してみてはいかがだろうか。


Contact info: 一般社団法人 日本時計輸入協会 JWIA-CWC Tel.03-3548-9042


第7回CWCセミナー・懇親会を開催、講師に独立時計師の菊野昌宏氏

https://www.webchronos.net/news/21136/
日本の時計文化を支える販売員向け資格「CWC」

https://www.webchronos.net/features/53838/
多岐にわたる時計の専門知識を問う「CWC」試験が受付を開始


https://www.webchronos.net/news/25627/