アウトドアシーンで活躍するフォルティスのツールウォッチ「マリンマスター」を、新たなデザインをムーブメントで刷新した。オレンジカラーで直径44mmケースの「マリンマスター M-44」と、自然界をイメージした4カラー展開で直径40mmと控えめな「マリンマスター M-40」の2種類が用意されている。なお、モデルやカラーで発売時期が異なるので注意したい。
ケニッシのキャリバーを積んだ上位モデル
フォルティスがオールラウンドで着用できるアウトドアツールとして展開するモデル「マリンマスター」が刷新した。今回発表された新しいマリンマスターは2種類のモデルで展開され、自然界をイメージした5つのカラーリングで構成されている。
自動巻き(Cal.WERK11)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。リサイクルSSケース(直径44mm、厚さ14.3mm)。50気圧防水。ブレスレット仕様:55万円(税込み)、バラーストラップ仕様:49万5000円(税込み)。2022年1月発売予定。
まずは、アンバー・オレンジをまとい、直径44mmのケースを備えた上位モデル「マリンマスター M-44」だ。フォルティスは2020年の「フリーガー F-43 GMT」発表時、ムーブメントメーカーであるケニッシとの長期的な契約を発表したが、本作ではマニュファクチューキャリバー「WERK11」を搭載している。
約70時間というロングパワーリザーブに加え、フリースプラングを採用した両持ちのテンプ受けなどを備え、高い堅牢製と信頼性を実現するための設計を持つ。スイス公式クロノメーター検定(S.O.S.C.)の認定を受けており、ソリッドバックに隠されたこのムーブメントの高い精度が保証されている。
50気圧もの防水性を備える直径44mmのケースには、リサイクル ステンレススティール(316-1.4404)を使用しており、ほぼすべての部分が再利用された材質だ。また、このケースの両方向回転式ベゼルには、10時位置のリュウズで回転をロックするという、特許出願中の「フォルティス・ロックシステム」を装備。リュウズを90°回すとロック/解除を切り替えることができ、ケースに穴を開けていないため水中で操作しても防水性が損なわれることはない。
“FORTIS”ロゴの「O」の文字をデザインしたパターンがエンボス加工されたダイアルには、これまでのマリンマスターとは異なり、すべてアプライドのバーインデックスが配された。このインデックスや針、ロゴマークにはスーパールミノバX1が塗布されており、暗所で明るくブルーカラーに発光する。
4カラー展開のカラフルな小型モデル
直径40mmのケースを採用した、少し小型でスペックや価格を抑えた「マリンマスター M-40」も展開された。海とマッチするセレニティ・ブルー、岩のように硬派なロックストーン・グレー、森をイメージさせるウッドペッカー・グリーン、雪景色のようなスノー・ホワイトを4カラーが用意されており、いずれも自然界からインスピレーションを受けたカラーリングだ。
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。リサイクルSSケース(直径40mm、厚さ12.2mm)。30気圧防水。ブレスレット仕様:38万5000円(税込み)、ラバーストラップ仕様:33万円(税込み)。
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。リサイクルSSケース(直径40mm、厚さ12.2mm)。30気圧防水。ブレスレット仕様:38万5000円(税込み)、ラバーストラップ仕様:33万円(税込み)。
前述のマリンマスター M-44と大きく異なる点は、搭載するムーブメントだろう。Cal.UW-30はスイス製の標準的なムーブメントで、約38時間のパワーリザーブを備えながら、スイスクロノメーター水準の高い精度に調整されている。
ケースには前述同様にリサイクル ステンレススティールを用い、グリップ力に特化した「ギアベゼル™️」を採用した逆回転防止タイプだ。防水性能は30気圧でM-44と比較すると劣るが、非常に高い実用性を備えていることには変わりない。
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。リサイクルSSケース(直径40mm、厚さ12.2mm)。30気圧防水。ブレスレット仕様:38万5000円(税込み)、ラバーストラップ仕様:33万円(税込み)。
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。リサイクルSSケース(直径40mm、厚さ12.2mm)。30気圧防水。ブレスレット仕様:38万5000円(税込み)、ラバーストラップ仕様:33万円(税込み)。
また、ねじ込み式のリサイクルスティール製のケースバックには、「Keine Termine und den Horizont vor Augen.(予定なし、目の前の地平線を感じる)」という言葉がドイツ語で刻まれている。これはつまり、“フォルティスの時計を着け外に出て、自然界に身を置いた時の開放感を味わおう”という、フォルティスが今回発表した新しいマリンマスターに込めた想いを表しているのだ。
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