LOT 48/タグ・ホイヤー「オンリーウォッチ カーボン モナコ」
自動巻き(Cal.ホイヤー02)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。カーボンケース(縦39×横39mm、厚さ15.56mm)。100m防水。ユニークピース。落札予想価格:5万〜10万スイスフラン(約622万〜1245万円)。
1970年代半ばに数量限定で生産され、コレクターの間では「ダーク ロード」として知られるブラックPVDケースの伝説的な「モナコ」Ref.74033Nを再現した「タグ・ホイヤー オンリーウォッチ カーボン モナコ」。ケースだけでなく、オープンワークされた文字盤もフォージドカーボン製で、さらに革新的な自社製カーボンヒゲゼンマイを初めてクロノグラフムーブメント「ホイヤー02」に採用したことも特筆すべき点だ。
シースルーバックから見ることができるローターの外周部には、本オークションのカラーコードであるオレンジからイエローへのグラデーションがペイントされる。これはル・ロックルを拠点とする熟練のダイアルアーティスト兼マイクロペインターのアンドレ・マルティネスによって手作業で施されたものだ。
LOT26/H.モーザー「ストリームライナー・シリンドリカルトゥールビヨン オンリーウォッチ」
自動巻き(Cal.HMC 810)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ10mm:サファイアクリスタル風防を除く)。120m防水。ユニークピース。落札予想価格:6万〜8万スイスフラン(約748万〜997万円)。
H.モーザーが2020年に発表したSSモデル「ストリームライナー」のケースに、同年MB&Fと共同開発したCal.HMC 810を組み込んだ意欲作。円筒形のヒゲゼンマイを持つトゥールビヨンと、傾斜をつけた時分ダイアルを備えるため、風防はドーム状だ。また、ベースとなるダイアルは光を吸収するベンタブラックがコーティングされている。
LOT37/モーリス・ラクロア「アイコン マスター グランド デイト オンリーウォッチ 2021」
自動巻き(Cal.ML331)。43石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約50時間。カーボン×SS(直径45mm、厚さ15mm)。100m防水。ユニークピース。落札予想価格:1万2000〜1万8000スイスフラン(約149万〜224万円)。
価格以上の美しい仕上げで人気を博するアイコンシリーズに、今年発表の新キャリバーML331を搭載した「アイコン マスター グランド デイト」。そのユニークピースは、モーリス・ラクロアがオフィシャルタイムキーパーを務める「マヒンドラ レーシング」の車両と同じカーボンをケースに採用。目の覚めるような明るいオレンジカラーが、カーボン素材と相まってスポーティな雰囲気を醸し出す。
LOT25/ジラール・ペルゴ「キャスケット-オンリーウォッチ エディション」
LEDディスプレイ搭載クォーツ(Cal.GP03980)。フォージドカーボン×Ti (縦42.4×横33.6mm、厚さ10.87mm)。非防水。ユニークピース。落札予想価格:1万〜2万スイスフラン(約124万〜約249万円)。
数々のカスタマイズウォッチを手がけるバンフォード ウォッチ デパートメントとタッグを組み、1970年代に生まれたLEDウォッチ「キャスケット」をモダンにアレンジ。表面のマーブル模様が特徴的なフォージドカーボンに覆われ、チタン性の裏蓋と組み合わせは、軽快な装着感を生んだ。ケースの上面には、オリジナルモデルを意識した“GPロゴ”が配されている。
LOT46/ローマン・ゴティエ「コンティニュアム チタンエディション オンリーウォッチ」
手巻き。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径41mm、厚さ9.55mm)。50m防水。ユニークピース。落札予想価格:4万〜7万スイスフラン(約498万〜872万円)。
ローマン・ゴティエが新しく完成させた3針手巻きムーブメント。初の搭載モデルは、チタンケースを持つユニークピースだ。ムーブメントは単独香箱を持つ古典的なフィンガータイプ。しかし、受けと地板はTi製。また深く切れ込んだ面取りは唯一無二だ。来年発表予定のレギュラー版とは、ムーブメントの仕上げも異なる。
LOT24/フレデリック・コンスタント「ハイライフ モノリシック マニュファクチュール オンリーウォッチ 2021」
自動巻き(Cal.FC-810)。19石。28万8000振動/時。パワーリザーブ約80時間。18KYG(直径41mm、厚さ12.65mm)。30m防水。ユニークピース。落札予想価格:2万8000〜3万5000スイスフラン(約348万〜436万円)。
シリコン製の一体型脱進調速機を載せた「モノリシック マニュファクチュール」。それをラグなしのケースに収めたのがこのユニークピースだ。ケース素材は18KYG。また、文字盤が省かれ、地板の文字盤側にジュネーブ仕上げを施した、ブルーの飾り板があしらわれた。見た限りで言うと、レギュラー版にしてよいほどの仕上がりだ。
LOT3/アーミン・シュトローム「グラヴィティ・イークォル・フォース オンリーウォッチ2021」
自動巻き(Cal.ASB19)。28石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.65mm)。30m防水。ユニークピース。落札予想価格:1万6900〜2万5000スイスフラン(約210万〜311万)
2019年に発表された本作は、トルクの出方を一定にするコンスタントフォース・バレルを搭載する。そこにオンリーウォッチ2021のテーマカラーを加えたのが本作である。現行品としては珍しく、ケースギリギリまで拡大されたムーブメントを搭載。3つの受けと針はオレンジ色に変更されたほか、文字盤も透明なサファイアクリスタル製だ。
LOT5/アトリエ・ド・クロノメトリー「AdC21 オンリーウォッチ」
手巻き(Cal.21)。20石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約43時間。18KPG(直径37mm)。非防水。ユニークピース。落札予想価格:3万5000〜5万5000スイスフラン(約436万〜622万円)。
通称「オメガ30mmキャリバー」をモディファイし、極めて古典的な時計を作るアトリエ・ド・クロノメトリー。一部の時計好き飲みが知るメーカーだが、時計としての完成度は圧巻だ。そこに、玄人好みのセクターダイアルを加えたのが本作。あえて秒針も太くすることで、計器っぽさを強調する。直径37mmというサイズも妥当だ。