世界が注目する時計オークション「オンリーウォッチ」がいよいよ開催。編集部注目の25モデルをピックアップ!

LOT34／ルイ・モネ「メモリス スピリット オンリーウォッチ」

今回で3回目の参加となるルイ・モネ。これまでには「メトロポリス」と「メモリス」をユニークピースを手掛け、19年に続いて今年もメモリスが選ばれた。147個のパーツで構成されたクロノグラフ機構を、文字盤側に露出させている点は同じだが、メインプレートにはブルーを、6時位置のオフセンター文字盤にはゴールドカラーを採用した点が新しい。

LOT2／アンデルセン・ジュネーブ「クオティディアーナ オンリーウォッチ2021」

アーティスト御用達の仕立て屋であるエドワード・セクストンとのコラボレーションモデル。12時位置には曜日、6時位置には日付表示が備わる。ケースはCNCを使わない、古典的な技法で製造されたもの。ムーブメントには、アンデルセン好みのフレデリック・ピゲ11.50を採用する。ギヨシェ文字盤の模様は、ロザンジュマジックだ。

LOT38／MB&F「パンダ HM10 オンリーウォッチ」

ブルドッグと称されるオロロジカルマシーンNo.10。アーティストのリー・ユエン-ラパティが、舌を出したHM10ブルドッグを時計ファンサイトに投稿したことから生まれたのが、HM10 パンダだ。白黒のラッカー仕上げにするため、ケース素材はTiではなくSS。また、尻尾はセラミックスで成形されている。

LOT32／クレヨン「エニィウェア」

世界中のどこでも、日の出と日の入りの時間がわかるクレヨンのエニウェア。機構のユニークさもさることながら、大きな穴石や独特のジュネーブ仕上げなど、装飾も見どころが多い。そこに、エナメル文字盤を加えたのが本作だ。独特の色彩は、クロード・モネの絵画「印象、日の出」にインスピレーションを得たものとのこと。

LOT 07／バルチック「パルスメーター クロノメーター モノプッシャー 1/1」

バルチックが提供するのは、1940年代のクロノグラフムーブメント、ヴィーナス150を採用したバイコンパックス（ふたつ目）のモノプッシャークロノグラフだ。2時位置のプッシュボタンでスタート→ストップ→リセットを繰り返す。

艶のあるブラックダイアル外周にはタキメーターではなく、パルスメーター（脈拍計）が配され、脈拍を数え始めるときにクロノグラフをスタートし、脈拍が30回に達したときにストップさせると、その時にクロノグラフ秒針が指した数字が1分間の脈拍数を示す。搭載されるオールドヴィーナスとともに、深いブラックダイアルに映えるゴールドカラーのブレゲ数字と薄いリーフハンドも1940年代のクロノグラフを彷彿させる。

LOT 20／ダヴィッド・カンドー×ミキ・サツルノ「DC7 ジェネシス ピース ユニーク バイ カンドー×サツルノ」

独立時計師のダヴィッド・カンドーと現代アーティストのミキ・サツルノのコラボレーションウォッチ。かのフィリップ・デュフォーに推薦されてAHCI（スイス独立時計師協会）のメンバーになったカンドーが開発した「DC7 ジェネシス」をベースに、サツルノが文字盤のペイントを手掛けた。テーマは同じく「ジェネシス（創世記）」。

人類や信仰の起源をテーマとするだけあって、厳かな文字盤と12時位置に配された30°の傾きを与えた高精度トゥールビヨンの組み合わせは唯一無二だ。なお、文字盤もケースに対して3°傾いている。

LOT 21／ヴティライネン×ドゥ・ベトゥーン「カインド オブ マジック」

オンリーウォッチのために独立系マニュファクチュールのドゥ・ベトゥーンとヴティライネンが手を組んだ。ドゥ・ベトゥーンの反転するケースをベースに、それぞれの面に各ブランドの個性とノウハウを詰め込み、異なる手法で時刻を表現する。ドゥ・ベトゥーン側では、6時位置に配されたテンプの周りで「時」を、文字盤外周で「分」を表示。ヴティライネン側では、センターに配された秒針がステップ運針をするのが一番の見所だ。このデッドビートセコンドはドゥ・ベトゥーン側の機構が動きを制御している。

加えて、伝統的な時刻表示のように見えて、実は、分表示リングが分針とともに、それぞれ異なる角度で回転することで分を指し示すというトリッキーな手法を採る。両面とも、時に魔法をかけて我々を魅了する。

LOT 33／ローラン・フェリエ「クラシック オリジン ホープ」

ローラン・フェリエの最新手巻き3針キャリバーLF116.01を搭載したオンリーウォッチオークション限定モデル。テーマは「希望」。同社の「クラシック オリジン」コレクション初となるステンレススティール製ケースを採用し、「若さ」「リニューアル」「楽観」を表現する独特なグリーンアクアマリンカラーをまとった稀少なモデルだ。

雫型のアワーマーカーは18Kホワイトゴールド製で、6時位置のスモークセコンドのシルバーホワイトオパラインカラーは、コロナ禍からの回復に貢献する医療関係者へ敬意を表したものだ。

LOT 44／レゼルボワール「カニスター パラジウム」

ポルシェ356スピードスターのスピードメーターからインスピレーションを得て誕生したレゼルボワール「KANISTER」コレクション。同コレクションを特徴付けるジャンピングアワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブ表示はそのままに、本オークションのカラーコードであるオレンジを文字盤の45～50分表示スケールに配し、ケースには稀少金属のパラジウムを採用。さらに、1950年代のカーシートから着想を得た3色のレザーストラップを付属する。