ルイ・モネより、ダイアル上を高速周回するダブルトゥールビヨン搭載モデル「アストロネフ」が登場

2021.12.26

ルイ・モネは、フライング サテライト ダブルトゥールビヨン搭載モデル、「アストロネフ」を発表した。2つのトゥールビヨンがダイアル上を別方向に高速周回し、3分20秒に1回すれ違う様は、天体の動きを想起させる。中空ラグを持つミドルケースとサファイアクリスタルによって、その動きを存分に楽しむことができる。

アストロネフ


宇宙の神秘を感じる、フライング サテライト ダブルトゥールビヨン

 ルイ・モネは、驚異的な動きを実現させたダブルトゥールビヨン搭載モデル、「アストロネフ」を発表した。今作は、同ブランドが3年以上の研究を費やして開発したムーブメント、Cal.LM105を搭載しており、これによってトゥールビヨンのケージがダイアル上を高速で周回する、“アストロネフ(フランス語で宇宙船の意)”という名にふさわしい複雑時計である。

アストロネフ

ルイ・モネ「アストロネフ」
フライング サテライト ダブルトゥールビヨンを搭載した複雑時計、「アストロネフ」。2つのトゥールビヨンが高速で周回する様は圧巻である。太い時分針とコントラストの高いダイアルによって、視認性が確保されている。手巻き(Cal.LM105)。56石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KPG(直径43.5mm)。10m防水。世界限定8本。価格要問い合わせ。

 ムーブメントは、通常の時計と同じようにダイアルの下に隠れている部分と、時分針を軸とした中央のコントロールタワーによって構成されている。ダイアル下部には、リューズ操作を司るセレクターやふたつの香箱が配されており、コントロールタワーはトゥールビヨン機構の周回を制御している。コントロールタワーから外に伸びている2つのアームがトゥールビヨンである。

 その反対側にはカウンターウェイトが取り付けられており、安定した駆動をもたらしている。このふたつのトゥールビヨンはダイアル上をそれぞれ異なる方向に周回するが、その動きは時計の旋回する機構としては驚異的な速さであり、3分20秒ごとに互いにすれ違うよう設計されている。

アストロネフ

コンセプト社の協力の下で開発されたムーブメント「Cal.LM105」。コントロールタワーを軸としてトゥールビヨンが伸びている。軽量化されたケージはわずか0.25g。別方向に周回するトゥールビヨンは、3分20秒ごとにすれ違う。

 ダイアルはディープブラックDLCとロジウムめっきによるツートンカラー。構造上、針とダイアルのクリアランスが大きいものの、はっきりとしたアラビア数字インデックスによって視認性を損ねないよう配慮されていることが分かる。

 特殊な構造を包み込んでいるのが、ボックスドーム型サファイアクリスタルである。18Kピンクゴールド製のミドルケースはラグ部を中空としており、ムーブメントの神秘的な動きを余すところなく楽しむことができる。

アストロネフ

 ケースバックには、ムーブメントを鑑賞するためのサファイアクリスタルとセレクターが配されている。このセレクターは、リューズの巻き上げと時刻調整の機能を切り替える役割を持っている。このことから分かるように、今作のリュウズは引き出すことができない。

 宇宙の神秘性を腕上で堪能できる「アストロネフ」は、世界限定8本のみの生産となり、特製ボックスが付属する。

アストロネフ

職人によって作られた寄木細工の特製ボックスが付属する。複数のデザインが用意されており、購入者の好みで選択することが可能だ。


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