Chrono24は、ロシアへの経済制裁が強まる中、2022年3月1日以降のロシアでの取引を停止した。また同社は、現地のニーズに合わせて物資を集め、ウクライナを支援する活動も開始した。
将来の平和に希望を託し、Chrono24がロシアでの取引を停止
2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始された。この事実は世界中の人々に大きなショックを与え、欧米をはじめとする各国は、ロシアに対して強力な経済制裁を科した。その内容は、原油などのエネルギーの輸入停止、輸出禁止品目の拡大、ロシア中銀などの資産凍結、SWIFTからの締め出し等の多岐に亘る。
ロシアに展開していた他国の企業もこの流れに乗じ、ロシアでの営業停止や撤退の道を選択しており、その中には有名な高級時計ブランドも名を連ねている。
そのような情勢の中、世界最大の高級時計専門オンラインマーケットプレイスであるChrono24も同様の措置を取ることを表明した。具体的にはロシアの購入者、販売者の利用を2022年3月1日付けで停止としたのだ。また、同社は約480名の従業員の力を結集し、現地のニーズに合わせて物資を集め、ウクライナを支援する活動を開始した。
今回の対応についてChrono24の創設者兼CEOティム・シュトラッケは、「過去数日間の出来事は、人間的にも企業的にも、私たちの価値観と矛盾しています。 そのため私たちは今回取引を停止しました。これは、近い将来の平和への希望と関連すると思っています。私たちのチームには、ロシアだけでなくウクライナ出身の人々も在籍しています。したがって、この紛争については、ビジネスという観点からだけでなく、従業員一人一人にとって痛みを伴います」と意見を述べた。
連日報道される現地の状況に、心を痛めている人も多いことだろう。武力を行使して思い通りにしようとすることがどのような結果を生むか、我々は人類の歴史から学んできたはずである。一刻も早く平和的な解決が図られることを願いたい。
Contact info:Chrono24(https://www.chrono24.jp/)
https://www.webchronos.net/features/62273/
https://www.webchronos.net/features/59929/
https://www.webchronos.net/features/56838/