パテック フィリップは、ウォッチズ&ワンダーズの新作として、オリーブグリーンの文字盤を採用した5205Rの新モデルを発表した。曜日、日付、月を弧状に表示する本シリーズに加わった、18Kローズゴールド製ケースのニューバージョンである。
色彩表現の豊かさを物語るオリーブグリーンダイアル
数々の腕時計ブランドが集結し新作時計の発表を行う、ウォッチズ&ワンダーズ 2022。パテック フィリップはこのイベントでさまざまな新モデルを発表したが、今回紹介するのは、同ブランドの色彩表現力を体現する1本である。
自動巻き(Cal.324 S QA LU 24H/206)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KRGケース(直径40mm、厚さ11.36mm)。3気圧防水。642万4000円(税込み)。
本作は、オリーブグリーンの文字盤と18Kローズゴールド製のケースを採用する、5205Rの新たなバリエーションとして登場した。2013年から続く本シリーズは、ホワイト・オパーリンとラック・ブラックの文字盤を備えたモデルがラインアップされており、徐々にラインナップを充実させている。
コンテンポラリーな色をまとう本作の文字盤にはソレイユ仕上げが施され、中心から外周に向かって色調が濃くなるグラデーションが魅力だ。12時位置に弧状に配置されている曜日、日付、月を表示する小窓は、18Kローズゴールド製のフレームによって強調され、美観と視認性を高めている。なお本作が搭載するのは年次カレンダーで、1年に1回、2月末にのみ修正が必要だ。
鋭利な先端形状を持つドフィーヌ型の時分針や植時のアワーマーカーには、鏡面で仕上げたファセットカットが施され、文字盤上に高いコントラストをもたらしている。また文字盤の中心やムーンフェイズを表示するサブダイアル、そして文字盤全体を囲むフレームはわずかな溝になっており、そこには18Kローズゴールドのメッキがかけられている。表示を強調させつつも上品さを失わない、パテック フィリップだからこそ成せるデザインである。
この文字盤に合わせ、ケースに装着されたアリゲーターストラップは2トーンで染められた濃いオリーブグリーンカラーだ。付属するピンバックルも18Kローズゴールド製のため、本体に違和感なくマッチしている。
また、トランスパレント仕様になったケースバックからは、搭載するムーブメントCal.324 S QA LU 24H/206を鑑賞する事ができる。21Kゴールド製のローターをはじめ、丁寧な仕上げが施されたパーツは、目を見張るほど美観に優れる。
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