2022年はロンジンの創業190周年にあたる年である。今回、20世紀初頭に登場し1960年代に再度復活したクッション型ケースを採用する歴史的モデル 「ロンジン ウルトラ-クロン」が復刻した。
歴史的な高精度機「ウルトラ-クロン」の進化
ロンジンは創業190周年を迎える2022年、高振動脱進機を搭載した歴史的モデル 「ロンジン ウルトラ-クロン」の復刻モデルを発表した。
ブラウンのレザーストラップモデルまたはステンレススティールブレスレットモデルが選択でき、いずれのモデルにも赤ラインの入ったブラックナイロン尾錠付NATOストラップとストラップ交換ツールの入った、木製の特別ウォッチボックスが付属する。自動巻き(Cal.L836.6)。25石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約52時間。SSケース(直径43.0mm、厚さ13.60mm)。30気圧防水。ストラップモデル:45万9800円(税込み)、SSブレスレットモデル:48万7300円(税込み)。
ロンジンの高振動周波数ムーブメントの歴史のはじまりは、1914年に開発の1/10秒までの計測を実現したストップウォッチである。それ以降約1世紀にわたり、ロンジンはスポーツ計時の世界をリードしてきた。より一層の正確性が求められるスポーツタイミングにおける活躍は、ロンジンの時計の精度を象徴するものである。
ブランドの創業190周年である2022年に、ロンジンとして初のクロノメーター認定を受けたキャリバーL836.6を開発した。このムーブメントはシリコン製ヒゲゼンマイがオリジナルモデルと同様に3万6000振動/時、毎秒10回振動する高振動周波数ムーブメントにより、振動周波数を上げてパーツへの破壊的衝撃や位置変化への影響が緩和され、ムーブメントの精度と安定性を向上させている。
本作は、ジュネーブに本拠地を置き時計についてのさまざまな認定を行う「TimeLabウォッチラボ」のクロノメーター認定を受けている。TimeLabのクロノメーター証明を公式に取得するには、ムーブメントだけでなく時計全体に対して15日間の試験が行われる。実際の使用状況を想定した、さまざまな位置と温度でISO3159:2009の厳格な規格への適合を確認するテストを通過した、TimeLab認証を取得している。
ブラックグレインダイアルには、スーパールミノバが塗布された針と、ロジウムプレートが交互に配されたホワイトのミニッツトラックが施されている。「Ultra-Chron」のオリジナルロゴがあしらわれ、裏蓋にもエンボス加工がされている。優れた視認性を確保しつつ、モダンな要素を取り入れ新たなファン層も獲得しそうだ。
逆回転防止ベゼルとねじ込み式ケースバックとリュウズを採用し、30気圧防水機能も備え、実用的なダイバーズウォッチとしての性能も魅力的だ。42mmと直径は数値で見ると大きめだがクッション型ケースのため、実寸より小さく感じられる。
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