2022年6月15日~18日、第40回となる「1000 Miglia(ミッレ ミリア)」がイタリアで開催された。ショパールは35年連続でワールドスポンサー、およびオフィシャルタイムキーパーを務めている。“世界で最も美しいレース”と称されるこのレースに、今年は63社の自動車メーカーが製造した404台のクラシックカーがブレシアのスタートラインに立った。全行程1609km(1005ローママイル)の走行を経て、アンドレア・ヴェスコ&ファビオ・サルヴィネッリのデュオがその勝利を掴んだ。
クラシックカーによる3日間のレース「1000 Miglia」
昨年は1950年代に使用された反時計回りのコースが採用されたが、今年は“時計回り”のコースが復活した。6月15日(水)午後1時30分、伝統に則ってレースはスタートし、年式の古いレースカーから順番に1分間隔でヴェネツィア通りの並木道を出発した。出場者は最初に、イタリア最大の湖であるガルダ湖を目指し、サロ、シルミオーネの湖畔の町を通過、マントヴァへと向かい、アドリア海に面したチェルビア=ミラノ・マリッティマでレース初日の夜を迎えた。ブレシアから走行距離約300km以上の行程を、ドライバーたちはクラシックカーで少なくとも6時間走行した。
2日目の6月16日(木)、レースの一団は雄大な山々に囲まれた渓谷の町ノルチャを経由し、“永遠の都”ローマを目指した。ローマへの到着は、日暮れ後の暗くなってからとなったが、翌日は早朝出発となる過酷な500kmのドライブを体験した。
3日目、6月17日(金)、500kmを9時間かけて北上する復路が始まる。この日は、レースにおいて最も過酷な一日であり、最初にルートは内陸を移動し、中間地点であるシエナに向かった。シエナを通過した後、しばらくして西へ方向転換し、ヴィアレッジョの海岸沿いを進み、さらに北北東に進路を変え、パッソ・デッラ・シーザの山道に到着。ここでは海抜1000m以上まで一気に登り詰めた後、山の反対側へと下り、パルマに1晩滞在した。
最終日となった6月18日(土)、世界で3番目に古い歴史を持つモンツァ・レースサーキットでのトリッキーなタイムオートテスト(レース開催に合わせ毎年発表されるメゾンのクロノグラフウォッチ「ミッレ ミリア レース エディション」が活躍する場面)と美しいベルガモの街での150km強の行程を経て、ゴールとなるブレシアの町へ向けて丘陵を下りた。最初にゴールを切ったのは、1929年式アルファロメオ 6C 1750 SS ザガートを駆ったクルーナンバー46、アンドレア・ヴェスコ&ファビオ・サルヴィネッリ。昨年も優勝をつかんでいるこのデュオが、記念すべき2022年の1000 Migliaを制した。
アンドレア・ヴェスコは、一昨年の2020年にも父親のロベルト・ヴェスコと共に優勝を果たしている。同一ドライバーによる3年連続優勝記録は、22年ぶりの快挙。前回は1998年から2000年にかけて、ジュリアーノ・カネが達成していた。
2位も昨年と同様で、1929年式ランチア ラムダ スパイダー タイプ 221を駆ったクルーナンバー40の、アンドレア・ルイジ・ベロメッティ&ジャンルカ・ベルゴミのチーム。3位にはクルーナンバー8、ロレンツォ&マリオ・トゥレッリの1929年式O.M 665 SS MM スペルバ 2000が入賞した。また、レディスカップは、1929年式ブガッティ T40を駆ったシルヴィア・マリーニ&イレーネ・デイ・トスが制した。
ショパール「ミッレ ミリア 2022 レース エディション」
ショパール「ミッレ ミリア 2022 レース エディション」は、ブラウンカラーのカーフレザーにラバーライニングをあしらったストラップを採用。コレクションの誕生と同時に確立されたデザインコードに基づいて、ラバー表面には1960年代のダンロップタイヤと同じパターンが刻まれている。レザーにパンチング加工を施すことでライニングのブルーラバーが浮かび上がり、ヴィンテージレースの風格が漂う。
自動巻き。25石。2万8800振動/時。COSC認定クロノメーター。パワーリザーブ約48時間。SS×18Kエシカルローズゴールド(直径44mm、厚さ13.79mm)。100m防水。世界限定250本。145万2000円(税込み)。
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