ダマスコより、ダイバーズウォッチの新作「Dsub50」が発表された。今作は、サブマリンスティールに独自のダメストコーティングを施した堅牢なケースを持ち、メンテナンス性や巻き上げ効率に優れた自社製自動巻きムーブメントを採用している。
数々のテクノロジーを盛り込んだ、ハイスペックダイバーズ
金属加工会社を母体に持つダマスコ。同社の魅力を最も体現しているのは、数々のテクノロジーを活かして開発されたツールウォッチ群だろう。今回の新作、「Dsub50」もその例外ではない。外装はもちろんのこと、内部に収められたムーブメントに至るまで、同社の魅力がふんだんに盛り込まれている。
300m防水を備えるダイバーズウォッチ、「Dsub50」。大型の時分針やインデックスが、抜群の視認性を発揮する。外装はオールブラックに纏められている。自動巻き(Cal.A26-2)。20石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。サブマリンスティール+ブラックダメストコーティング(直径44.2mm、厚さ12.6mm)。300m防水。39万6000円(税込み)。
今作は、300m防水を備えたダイバーズウォッチである。直径44.2mm(回転ベゼルを除くと43mm)のケースは、同社が誇るサブマリンスティールを用いており、高い強度、延性、耐腐食性に加え、磁気を帯びないという特性を備えている。ブラックのカラーリングは、独自のダメストコーティングによるものだ。これにより、強度と耐傷性、柔軟性という相反する要素を併せ持つことに成功している。
ダイバーズウォッチの機能性を大きく左右する要素が、逆回転防止ベゼルである。同社の回転ベゼルには、セラミックボールが採用されている。これは、回しやすさと不用意な回転の防止を同時に実現させるだけではなく、機構自体の耐久性を大幅に高めることに寄与している。多くの回転ベゼルは、板バネによってクリック感を出しているが、この方法では長期間使用した際にバネが磨耗してしまうことがある。
リュウズは4時位置に配されており、手首を曲げた際に干渉しないよう配慮されている。このリューズは、同社独自のダマスコ・クラウンシステムが採用されており、チューブ内のOリングは常に潤滑させた状態に保たれている。更に、通常の時計であればご法度である、水中でのリューズ操作も問題なく行うことができる。
また、今作に採用されているムーブメントは、キャリバー A26-2である。これはメンテナンス性に優れたラチェット式の自動巻き機構を持つ、小型のダマスコ自社製ムーブメントだ。セラミックベアリングの採用により、巻き上げ効率を高めている他、耐衝撃性に優れたダブルブリッジ仕様のテンプ受けを備える。実用性の追及が感じ取れる、同社らしいムーブメントだ。
視認性に優れたダイアルや堅牢なケースとムーブメントは、ダイバーズウォッチに求められる要求を高い次元でクリアしたものだ。しかしながら、ケースの厚さは12.6mmに抑えられ、日常生活でも十分に取り回しやすいサイズ感に仕上げられている。多くの場面で頼もしい、ツールウォッチとしても真価を発揮する1本となるだろう。
自社製ムーブメントのキャリバー A26-2を搭載する。ラチェット式の自動巻き機構を採用することにより、部品点数を少なくし、メンテンナンス性を向上させている。両持ちのテンプ受けによって、耐衝撃性も高められている。
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