1848年にフランス・モルトーで1948年にヘンリー・ルイ・ベルモントによって創設された時計ブランド、イエマは創業当初からスポーツウォッチの分野を得意としていた。今回、1970年代初頭にフランス空軍所属のアビエーション・レスキュー・スイマーズのためにデザインされた「スーパーマンモデル」の復刻版が発売される。
アイコニックなミリタリーダイバーズウォッチが復活
フランスの時計ブランドであるイエマは、「スーパーマンヘリテージ」シリーズに加わる新作を発表した。「スーパーマンヘリテージ FAF サーチ&レスキューエディション」は、1970年代初頭にフランス空軍の海難救助隊員たちが着用したアイコニックなミリタリーダイバーズウォッチである。
自動巻き(Cal.SW200-1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径39mm)。30気圧防水。世界限定1000本。16万5000円(税込み)。
歴史に名を残す「イエマ・スーパーマン Ref.24.11.17」の復刻版が1000本のリミテッドエディションとしてイエマジャパン直営ウェブストア、チャップマンウォッチストアと正規販売店にて日本国内でも展開される。
フランス空軍はイエマに1970年初頭に電話を入れ、海難救助隊(SAR)に所属するアヴィエーションレスキュー救助隊員のための高性能ウォッチの製作を依頼した。モデルの候補に挙がったのは、堅牢性と300mの高い耐水性で知られていた「スーパーマン・リファレンスナンバー24.11.17」だった。
最初のコラボレーションから50数年後の現在に至るまで、多くのモデルもフランス空軍に採用され続けていることで、本モデルがフランスのミリタリーウォッチとして広く認知されていると分かる。
1970年代のスーパーマン(Ref.24.11.17)は、アイコニックなブルーダイアルに、長方形スタイルのバーインデックスとU字型の2タイプのアワーマーカーがデザインされていた。このアワーマーカーデザインが本機をより個性的なものにしているといえるだろう。
ダイアルをわずかながら深く設置することで、クリスタルダブルドーム型の風防の曲率効果を最大限に引き出すことに成功し、横から見た際にアワーマーカーがダイアル外側に向かって下向きに傾斜しているかのように見せ、視認性の向上に貢献している。U字型のアワーマーカーの中心にある点字には、スーパールミノバBGW9が塗布されている。
またベゼル部分には耐傷性の高いサファイアクリスタルのベゼルにはブラックインサートにマットホワイトが施されており、旧モデルのスーパーマンに使用されていた光沢のあるベークライト樹脂を彷彿とさせる。ベークライトは人工的に造られたプラスティックで、初の合成樹脂である。ヴィンテージウォッチのベゼルには、このベークライトが使用されていることが多い。
シリアル番号0001番は、フランス空軍フランス空軍海難救助隊員キャプテンであるスチーブ・スラックが隊員として生涯のキャリアを捧げたことに敬意を表し、公式に手渡された。
現在でもキャプテン スチーブ・スラックスは、オリジナルのスーパーマンに“Belle”(美女を意味するフランス語)と名付け、肌身離さず着用している。
Contact info: イエマジャパン Tel.03-5875-8810
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