スイスの高級クロックメメーカー・レペの「タイムファスト」が進化を遂げ、2シーターの「タイムファスト II」が誕生。ふたつの独立したムーブメントが搭載された美しいクロックコレクションが完成した。
タイムファスト II
手巻き(cal.L’epee 1839 1855 MHD)。26石。1万8000振動/時。アルミニウム✕SS(長さ450㎜ x 幅189㎜ x 高さ120㎜、重量4.7kg)。パワーリザーブ約8日間。重量3kg。各色世界限定99本(ブルーにホワイトストライプ、レッド、ホワイトにブルーストライプ、グリーン、シルバー)。各858万円(税込み)。
「タイムファスト II」 は、長距離カーレースの黄金期を迎えた1960年代の官能的なデザインのふたり乗りレーシングカーをイメージし、ふたつのムーブメント(時刻表示と機械操作)を搭載した「タイムファスト」に継ぐコレクションだ。
ボディ素材
「タイムファスト II」は本物のレーシングカーのようなH型シャーシにボディを搭載。ボディには1960年代のレーシングカーと同じアルミを採用した。当時のアルミは現代のカーボンファイバーのようなハイテクの素材で、優れた軽量性、制動距離の短さ、コーナリングの速さなど、スポーツカーに求められる要素を備えていたからだ。
3本スポークのステアリングホイールは、実車同様のデザインで丁寧に作り込まれ、タイヤには厳選された発砲コンパウンドを使用して、地面と接触した際の実車タイヤの変形を再現している。
クロックムーブメント
「タイムファスト II」 にはふたつのムーブメントが搭載され、それぞれ独立した駆動装置となっている。ひとつのムーブメントはコックピットに搭載されており時刻を表示する。エンジン上部にあるデュアルキャブレターのフィルターに取り付けられたステンレススティール製ディスクが回転して時・分が表示される。ムーブメントは8日巻で、運転席のヘルメットの中にある2.5ヘルツの脱進機によって制御され、助手席のシートから見えるメインスプリングを動力源としている。
もうひとつのムーブメントは、エンジンの自動回転に使用されるダッシュボードのキーを回すとエンジンが始動し、V8エンジンのピストンが上下する。この仕組みは、時刻の動きとは完全に独立している。
操作
運転席にある手動のギアレバーで、時間表示用ムーブメントの巻き上げ、エンジン回転用ムーブメントの巻き上げ、またはニュートラルのいずれかを選択することができる。適切なギアチェンジを選択しタイヤを後方に引き戻す(プルバック)ことで、巻き上げを行うことができる。
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