フランク ミュラーから、新しいグランド カーベックス ケースで制作されるトゥールビヨンの第2弾として「ギガ トゥールビヨン」を内蔵したモデル「グランド カーベックス ギガ トゥールビヨン」が発表された。ギガ トゥールビヨンの初出は2012年、“世界最大級”のトゥールビヨンの開発に向けて数年がかりで設計・開発され、フランク ミュラーを代表するトゥールビヨンウォッチとして完成したものだ。
クラシカルで風情のあるロービート音も特徴「グランド カーベックス ギガ トゥールビヨン」
最大の特徴は「ギガ」という名称に象徴されるように、時計の約半分の空間を占める直径約20mmもの大型トゥールビヨンにある。また、表と裏を逆転して設計した ムーブメントや、文字盤側に並ぶブリッジ、分針の上に重ねられた時針なども特徴的だ。
手巻き。1万8000振動/時。パワーリザーブ約100時間。18KPGケース(縦55.7mm×横38mm)。日常生活防水。4400万円(税込予価)。発売時期未定。
さらに、12時位置にパワーリザーブ インジケーターがあるが、「ギガ トゥールビヨン」は、従来のトゥールビヨンなら1個ないし2個に留まる香箱を4個も備え、約100時間持続するロング・パワーリザーブを実現している。4個の香箱は、2個を直結した2セットで構成され、これによってパワーリザーブが倍増した。さらに、2セットの香箱を並列に連結させて、それぞれが一対になった輪列に 動力を伝える仕組みになっている。それぞれの香箱の直径は、14.4mmの大きさがあり、「ギガ トゥールビヨン」の機能に必要なパワーを安定供給する。
時間の調整を担う脱進機も、すべてウォッチランドで開発されている。組み込まれたテンプは、従来のトゥールビヨンと比較して、慣性モーメントが4倍もあり、この脱進機が発する音は、大きく力強いマリンクロノメーターを想起させる。
手巻き。1万8000振動/時。パワーリザーブ約216時間。18KPGケース(縦59.2mm×横43.7mm)。日常生活防水。4510万円(税込み)。
高振動のハイビートが主流の時代に、クラシカルで風情のある音色が時間という貴重な存在を改めて気づかされる。また、振動数1万8000振動/時のテンプを振動させるのに必要なひげゼンマイは、職人の手作業によるブレゲ式巻き上げひげが使われている。これもまたフランク ミュラー ウォッチランドにて特別に開発されたものだ。フランク ミュラー ウォッチランドは、スイス の高級機械式腕時計の最も複雑なグランドコンプリケ-ションの分野において、ゆるぎないこだわりと他を圧倒する開発力をあらためて証明している。
https://franckmuller-japan.com/
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