老舗輸入商社のDKSHが新しく「シャルル・ジラルディエ」の正規輸入を開始

DKSH マーケットエクスパンションサービスジャパンは、チタン製ケースと美しいグラン・フー・エナメル文字盤（コバルトブルー／エメラルドグリーン／マジェスティックパープル）を組み合わせたスイスの高級時計メゾン「シャルル・ジラルディエ」の新作モデル「マジック 8」を2023 年5 月より発売をスタートした。

オートマタ文字盤を実現した「マジック ８」

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これぞ無限ループ

　幸運をもたらし無限大のシンボルである「8」は、世界中のさまざまな文化において、最も意味のある数字であろう。「8」は時代や文明を超えたシンボルであり、幸運、幸福、反映、ポジティブな波動の代名詞でもある。また他の数字と違い、無限のエネルギーを無限ループとして表現している。
　新作「マジック 8」の文字盤上に配された「8」は、シャルル・ジラルディエの卓越した時計技術を明確に表現している。「8」を構成する2 つの非対称のパーツが「8」を分解し、そして再び構築するという動きを無限ループのように永遠に繰り広げる。その動きは、最初に「8」を構成する2 つのパーツが互いに反対方向に回転をはじめ、その1 分後には「8」は逆向きに再構成される。この小秒針（60 秒）を兼ねる8 時位置の統合アニメーションは、1 日に720 回繰り返されるのだ。

無限に広がる放射状のグラデーション

　「マジック 8」のケースは、軽量で剛性の高いチタン製（グレード 5）を採用。フルポリッシュ仕上げを施し、チタン特有の軽くて硬い感触を保ちつつ、洗練された外観を実現した。文字盤はカマイユ技法と呼ばれるグラン・フー・エナメリング技法を採用。凸型の銀板を下地として、何層ものエナメルを塗布。800℃を超える高温で焼かれた窯の中で、それぞれの層がガラス化される。
　文字盤の縁にはキャンバー加工が施されているため、中心部と周辺部ではエナメルの深さが異なり、この層厚の変化が色の変化を生みだし、外周から内周にかけて別世界のようなグラデーションを見せてくれるのだ。この難易度が高く熟練の技術を習得した数少ないメゾンのひとつであるシャルル・ジラルディエは、神秘的で美しい色彩の「コバルトブルー」「エメラルドグリーン」「マジェスティックパープル」を文字盤に採用した。

キャリバーCG8080

　「8」の芸術的なアプローチをメカニズムの心臓部まで拡張した自動巻きキャリバーCG8080 は、画期的なムーブメントである。ブリッジはすべてNAC 処理により表面がブラックでコーティングされ、特別な色合いを実現した。3 プラチノイド金属に由来するこの処理は「マジック 8」のムーブメント仕上げを際立たせている。円形のストライプで装飾された、5 つの面取りされたブリッジ。周辺部にはギョーシェが施され、それ自体が大胆でエレガントでありながら、クル・ド・パリ技法により、より興味深いものとなっている。深い黒で統一されたこれらのパーツの中でひときわ目を引くのが、アンスラサイトのテンプ、巻き上げ機構の大きな歯車、そして文字盤と同じトーンのラッカー塗装で刻まれたムーブメントの法定情報だ。このように、キャリバーCG8080 は、線、形、角度、質感が光をとらえ、無限の色彩を生み出すことで、モノクロームな風景を表現している。

シャルル・ジラルディエとは？

　ジュネーブ出身のパトリック・A・ウルムによって2018 年に設立されたメゾン シャルル・ジラルディエは、湖畔のスイスの街が高級時計製造の発祥地となった時代の有名な職人技師の遺産を継承している。1809 年にシャルル・ジラルディエがマスター・ウォッチメーカーの認定を受けたときに、彼の名前はすでに、当時最も精巧に設計され装飾された懐中時計の代名詞となっていた。精巧に描かれた情景や、オートマタによるアニメーションが施された文字盤により、シャルル・ジラルディエの作品が当時の高度な仕上げの基準となった。

代表作はオートマタ付き懐中時計

　シャルル・ジラルディエ作品特有の美学と複雑さの融合は、2 世紀以上経った今、スイスの企業家パトリック・A・ウルム氏を虜にしている。デヴォン州にあるアガサ・クリスティの別荘、グリーンウェイで、博物館のショーケースの中にあったある懐中時計に目を奪われ、離すことができなくなった。そして、このセレンディピティな旅は、シャルル・ジラルディエのオートオルロジュリーへの魅力的なアプローチを永続させるという使命に変わったのだった。

ジュネーブ時計グランプリでレディス・コンプリケーション賞を受賞

　2020 年、シャルル・ジラルディエは高級時計製造の舞台に立ち、ジュネーブ時計グランプリ 2020 にトゥールビヨン・シグネチャー・ミステリユーズ「フルール・ド・セル」を出品。この時計はレディス・コンプリケーション賞を受賞し、偉大なオート・オルロジュリ・ブランドの仲間入りを果たす。「マジック8」コレクションは、「1809」コレクションと同様、すべての部品がジュネーブで製造されている。