2軸、3軸の立体トゥールビヨンを筆頭に、超複雑化の一途を辿る現代トゥールビヨン。今回は敢えて「シンプルトゥールビヨン」から良作をチョイス。シンプルの定義は人それぞれだが、今回はただひとつ、「1軸」であることをレギュレーションとして設定した。さてその結果は?
1位 75point / 5persons ローラン フェリエ / ガレ・クラシック・トゥールビヨン・ダブル・スパイラルPhoto:「ガレ・クラシック・トゥールビヨン・ダブル・スパイラル」。手巻き。18KPG。1837万5000円(為替により変動あり)。 問アワーグラス銀座店 Tel.03-5537-7888 ●2重ヒゲゼンマイによりテンプの重心移動を均衡化し、さらにトゥールビヨンで回す。実に手が込んだ等時性の追求は、高精度となって実を結んでいるように思われる(試してないけど)。タガネを用いた古典的仕上げもまた、見せるに値する美を宿す。(高木) ●文字盤やケースは優美このうえなく、裏にトゥールビヨンを配すセンスの良さも抜群。技術的な革新性もあり、クラシックなトゥールビヨンとしては、近作の中での秀作だ。(菅原) ●一見すると、普通のシンプルウォッチだが、裏返すと美しいトゥールビヨン・ムーブメントが見えるという通のためのモデル。これまた凄く欲しい。(名畑) |
2位 68poin / 4persons F.P.ジュルヌ / トゥールビヨン・スヴランPhoto:「トゥールビヨン・スヴラン」。 手巻き。Pt。1367万円。 問F.P.ジュルヌ東京ブティック Tel.03-5468-0931 ●フランソワ-ポール・ジュルヌもトゥールビヨンの現代的な革新者。定力装置のルモントワールやデッドセコンドを加えて、トゥールビヨンをさらに高性能化した点は素晴らしい。(菅原)
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3位 44poin / 3persons ジャガー・ルクルト / マスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン 43Photo:「マスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン 43」。自動巻き。Pt。世界限定200本。943万5000円。問ジャガー・ルクルト Tel.03-3288-6370 ●2009年の「国際クロノメーターコンテスト」における優勝モデルと同一ムーブメント。“高精度”という、トゥールビヨン本来の目的に適った1本と言えよう。チタン製のケージの造作も素晴らしい。(高木)
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4位 36point / 2persons ブレゲ / クラシック トゥールビヨン Ref.3357Photo:「クラシック トゥールビヨン Ref. 3357」。手巻き。18KWG。1124万5500円。問ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211 ●腕時計に姿を変えて復活したトゥールビヨンの、いわば原点モデル。過度に存在感を際立たせる演出はナシ。直径35mmケースの控え目なケースも上品だ。(菅原)
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5位 28poin / 2persons パテック フィリップ / 10日巻きトゥールビヨン Ref.5101Photo:「10日巻きトゥールビヨン Ref.51 01」。手巻き。18KYG。時価。問パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109 ●トゥールビヨンだからといって、文字盤から見せなくても… という超然としたスタイルがいい。格調高いアールデコの意匠や約10日間のパワーリザーブにも惹かれる。(菅原)
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