SIHH2019 新作ランキング

2019.05.12

篠田哲生(43歳) 嗜好品ライター

「意外と欲しい時計が多かった良作ぞろいのSIHH?」
基本的に「欲しい時計を探しに行く」というスタンスなので、機能やデザインだけでなく、作り手の情熱を感じる時計に惹かれてしまう。今年はサイズ感やカラーリングも含め好みと合致するモデルが多く、すんなりとベスト10を選ぶことができた。こういう年って、結構久々な気がするような。時計の原稿を書く身にとっては、良い1年になりそう。

1 カルティエ/サントス デュモン SM
2 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック COSC
3 IWC/パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイア
4 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク・クロノグラフ
5 パネライ/サブマーシブル カーボテック™-42MM
6 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1“25th アニバーサリー”
7 ピアジェ/ピアジェ ポロ
8 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー
9 リシャール・ミル/RM 07-03 オートマティック マシュマロ
10 H.モーザー/スイス・アルプ・ウォッチ コンセプト ブラックp>


髙木教雄(55歳) ライター

「転換期だからこそ、際立った独創性」
SIHHの1月開催は、今年がラストかも。ふたつのブランドが来年以降のSIHH不参加を表明してもいる。状況は何かとかまびすしいが、新作への悪影響はみじんもなく、新コレクションあり、新開発ムーブメントありと、興味深いラインナップだった。選んだ10作に一貫性がないのは、ブランドごとの独創性や個性が豊かだったがゆえ。

1 オーデマ ピゲ/コード 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
2 F.P.ジュルヌ/トゥールビヨン・スヴラン・ヴァーティカル
3 エルメス/アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ
4 IWC/パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイア
5 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー
6 カルティエ/サントス デュモン
7 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック パーペチュアル カレンダー
8 ローラン フェリエ/ブリッジ ワン
9 ブルガリ/ジェラルド ジェンタ アリーナ バイ レトロ 50周年記念モデル
10 モンブラン/
モンブラン ヘリテイジ オートマティック


広田雅将(44歳) 『クロノス日本版』編集長兼アートソルジャー

「複雑時計に見る、省スペース化の進化」
SIHHとその周辺の華は、今も昔も複雑時計である。いよいよ技術的に打ち止めかと思いきや、今年は省スペースで一層の高機能化を果たした複雑時計や、多機能と相対的に小さなケースを両立させた複雑時計が散見された。今後もこの傾向が進めば、女性用の複雑時計も大きく変わるはずだ。

1 モンブラン/モンブラン 1858 ジオスフェール リミテッドエディション 1858
2 ヴァシュロン・コンスタンタン/トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー
3 F.P.ジュルヌ/トゥールビヨン・スヴラン・ヴァーティカル
4 ジャガー・ルクルト/マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウェストミンスター・パーペチュアル
5 オーデマ ピゲ/コード 11.59 バイ オーデマ ピゲ全般
6 カルティエ/サントス デュモン
7 IWC/パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・スピットファイア “ロンゲスト・フライト”
8 ヴティライネン/ヴァントゥイット
9 エルメス/アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ
10 ボヴェ/ディミエ リサイタル 26 ブレインストーム チャプター ワン



ランキングの集計ルール
●選考委員は、各号のテーマに沿った腕時計を10本選び、順位をつける。
●選考委員ひとりあたりの所持ポイントを110点とし、これを1位20点、2位18点…… 10位2点として選考モデルに振り分ける。
●選考された時計が順位無しの場合は、所持ポイントを10等分して、各モデルに11点を与える(選考本数が10本に満たない場合でも、1モデルあたり11点とする)。
●獲得点数が同点となった場合は、選考者数の多いモデル、その中で選考順位の高いモデルの順で優位とする。
●最低有効得票数を2票とする。※パネライはディストリビューターの都合により、得票があった場合でも順位に含まれません。