1989年のベルリンの壁崩壊から30年。2019年は東西ドイツ再統一のきっかけにもなった歴史的事件の周年ということで、『クロノス日本版』2019年号最後のランキング「2019年新作ドイツ時計」をお題に集計。スイス時計と比べてよく「地味」や「真面目」と言われることの多いドイツ時計だが、選考委員が挙げたモデルを見ていけば、その顔ぶれは多種多様であることが分かる。
独自の色を持つドイツ時計ランキング
10位 ラング&ハイネ ゲオルク
18point / 2persons
Photo:「ゲオルク」。手巻き。18KRG。460万円。問/ノーブル スタイリング Tel.03-6277-1604
●ラング&ハイネの新しい方向性を感じさせるのが、スクエアケースのゲオルクである。創業者のマルコ・ラングは会社を離れてしまったが、今後もこのスタンスで時計を作ることを期待したい。内外装の仕上げは申し分なし。(広田)
9位 ポルシェデザイン 1919 グローブタイマー UTC
20point / 2persons
Photo:「ポルシェデザイン 1919 グローブタイマー UTC」。自動巻き。Ti。92万円。問/ノーブル スタイリング Tel.03-6277-1604
●ドイツデザイン/スイスメイドのスタ イリッシュでとにかく「カッコいい」時計。 洒落者の美学が凝縮されている。(菅原)
●ドイツデザイン/スイスメイドのスタ イリッシュでとにかく「カッコいい」時計。 洒落者の美学が凝縮されている。(菅原)
8位 ノモス グラスヒュッテ タンジェント 33 デュオ
24point / 2persons
Photo:「タンジェント 33 デュオ」。手巻き。 SS。19万円。問/大沢商会 Tel.03-3527-2682
●小ぶりな2針モデルは価格も魅力的。(篠田)
●小ぶりな2針モデルは価格も魅力的。(篠田)
7位 チュチマ パトリア アドミラル ブルー
26point /2persons
Photo:「パトリア アドミラル ブルー」手巻き。SS。69万8000円。問/モントレックス Tel.03-3668-8550
●ブルーが美しいこの新作は、ドイツというよりも、ジュネーブ的なクラシシズムを感じさせる。(菅原)
●ブルーが美しいこの新作は、ドイツというよりも、ジュネーブ的なクラシシズムを感じさせる。(菅原)
6位 ストーヴァ アンテア バウハウス 100周年記念モデル 第2弾
33point / 3persons
Photo:「アンテア バウハウス 100周年記念モデル 第2弾」。自動巻き。SS。18万円。 問/スピンドル新丸ビル店 ☎03-3211-5117
●計器を思わせる知的で緻密なデザイン。第1弾モデルよりひと回り小さい36.5mm径のケースは、腕への収まりもベストだ。それでいて20万円を切る価格設定。思わず手に入れたくなる秀作である。(名畑)